Sunday, April 30, 2006

クロワサン

8 時起床。 昨日買ってきておいたクロワサンをオーヴンで温めて、 珈琲とオレンジジュースの朝食。 クロワサンは美味しいな… 目覚めに焼きたてのクロワサンを食べるというのは、 なかなかいい贅沢だと思うのだが、 実現するのは難しい。 パン屋のすぐ近所に住むしかなさそうだ。そう言えば、 以前、知り合いがパン屋が一階に入っているアパートに住んでいた。 いや、生地を作っておいて、自分で焼く手があるか。 いやいや、流石に朝に弱い僕には無理だな。

午後ものんびり家で過す。 今日は天気も良いし、爽やかな気候だ。 夕方少し横になったら、猫と一緒に一時間ほど寝てしまった。 さて、明日は平日。頑張ろう。

Saturday, April 29, 2006

春玉葱

いつもの通り 8 時に起きられた。 この土日はゆっくり休もう。 ちょっと棋譜を並べたりして遊んでいる内に昼。 御飯を炊いて、春玉葱と卵の炒めもの。 美味しくできたのだが、 バターを効かせ過ぎたらしく、後で胃が少しもたれた。 午後は読書など。 夕方になって、買い出しに行く。 パン屋で朝食用のクロワサン、 スーパーであれこれ。 夕食は豚丼。何か緑の色が必要だな、と思って、 オクラを別にゆがいておいてあわせてみた。 食後は連休の課題図書として、 「白鯨」を読み始める。

フレッド・ヴァルガスの「死者を起こせ」、読了。 「青チョークの男」ほどではないものの、面白かった。 ヴァルガスは本国フランスでは大人気だそうで、 ヴァカンス前には週刊誌がヴァルガス特集をするくらいだとか。 もっと読みたいのだけれど、フランス語が読めないので翻訳待ち。 「青チョークの男」を読んで、この作家はただものではない、 と思ったが、著者は中世を専門にする歴史学者でもあるそうだ。 あとがきによれば、一つの職業のレッテルを貼られるのが嫌で、 もう一つの職としてミステリを書くか、 アコーディオンを弾くか迷った末に、 作家になったとのことだ。 ちなみに、フレッド(フレデリク)・ヴァルガスは女性。

Friday, April 28, 2006

バス停

少し寝坊。 午前中は講義の予習。来週時間が取れるようにと貯金に励む。 昼食は、昨日教わったインドカレー屋さんに早速出かける。 京都式の直交座標指定で場所を聞いていたので、 このあたりかなと思うところまで歩いたら簡単に見つかった。 実は家のすぐ近所だった。 もっと怪しげなムードの店を予想していたのだが、 実際は町屋を改造した簡素で綺麗な店で、 通りと反対側の小さな中庭など見ていると癒される。 カレーは本格のインド式で美味しかった。 この味はどこかで食べた味だと思い返すに、 豆カレーはかつて数理研のすぐ近くの門の横にあった小さなインド料理屋の味だ (と言っても、知っている人にしか伝わらないが)。 今日はいい日であるなあ、と思いつつ 帰りは来た道と直角に曲がって y 座標を下り、 大宮駅の向こうあたりに出て、銀行に寄って帰る。

家から出直して、午後は京大の関西確率論セミナ。 学生さんが修士論文の結果を発表していて、 なかなか興味深かった。 証明はそれほど難しくなく発表もあっさりしていたが、 具体例などをあれこれと計算して実質をつかんでいることが、 発表の後の質疑応答でよく分かった。

セミナの後、バスで家まで帰る途中で、 「朱雀立命館大学前」と車内アナウンスされてびっくりした。 いつの間に。最近は祇園に寄って帰ることが多かったので気付いていなかったが、 実は四月からなのだろうか。 まだ出来てもいないのに、手際がいいなあ。

Thursday, April 27, 2006

ホラティウスの嘆き

午前中は来週の講義の予習をして、 昼食はかなり早めの、かけ蕎麦。 12時半から「情報理論」の講義。 McMillan の不等式の証明、 最適コードの概念、Huffman コードの構成。 今日は聴講している学生が変に多くて、 しかも GW 前で浮き足だっているのか、 そのおしゃべりに負けないように声を出すのに疲れた。 後ろの方にいる学生さんたちは、まるで雑談しながらテレビを観るか、 ピクニックで余興を観ているかのような授業の受け方で、 これが正確に予測されていた数理科学科大人数時代の幕開けか、 としみじみする。 祖父母に劣れる父母、 さらに劣れるわれらを生めり、 われら遠からずして、 より劣悪なる子孫を儲けん(頌歌第三の六)、か…と憂鬱な気持ちになったが、 講義の後には、なかなか鋭い質問をする学生や、 講義の内容に興味を持って話に来る学生が教壇に来たりして、 ちょっと癒された。 その後は図書館でしばらく勉強。

夜はうちの近所のワインバーで夕食。 鯛のポワレ、マッシュルームのパスタなど。 ソムリエの O さんから、この近辺のカレー屋さん情報を仕入れる。

Wednesday, April 26, 2006

感覚

かなり早めの昼食を生協食堂でとり(一杯のかけ蕎麦)、 研究室で情報処理演習のレポートの全員に返事のメイルを書き、 12時半から卒業研究パート1。 確率変数とか、法則と分布関数とか。 続いて、16時から学科会議。 今日はあっさり終了。 昨今の GPA の低下にちょっと驚いたが、 学生が良い成績を揃えることに興味を持たなくなっている、 と言うことかも知れず、それ自体は特に悪いことではないような気もする。 大体、興味のない科目なんかも随分とあるはずで、 全部が全部、A+ や A で揃えましょう、 というのはむしろ珍しくていい。 その代わりの何かにエネルギーが向けられたのだろう。 四年間の時間を買ってどう使うかは自分が決めることだ。

ドバイのラウンド3。 羽生の黒番、クローズド・シシリアン。 素人なりに考えてみたのだが、 22. ... g6 の一手、やはり分からない。 この後、R を7段目に置かれた形がかなり酷く見える。 棋譜を再現してみると、その数手前から、 g, h 筋の侵攻が始まったようで、 既にここは悪いと知りつつの一本道だったのかも知れない。 流れを無視して 22 手目だけ見れば、 22. ... Rd5 しかないような気もするが、 タクティカルな筋に陥りそうな匂いがする。 いずれにせよ、動かせる駒がほとんどない。 maro さん (06/04/26)の見解では、この g6 は、 将棋指しの感覚かも知れないとのこと。

Tuesday, April 25, 2006

エスピオナージュ

昼食は月見饂飩。 ひょっとしたら、ハーディの不等式かその類が使えるかも、 と思って図書館に調べに行く。 関数の可積分性をその微分の可積分性から出したいことは結構あって、 色んな不等式が知られている。 しばらくあれこれ試してみて、 これと同じことを一年前にもやって駄目だったことを思い出した。 ハーディの不等式のような一般論で行くところは今では易しいところで、 意味のある結果はもっと詳しい情報を使わないと出ないんだろう。

夕食は手間のかかる料理を作る気力がなくて、納豆パスタ。 夜は少しチェスの勉強と、読書。 「パンドラ抹殺文書」(バー=ゾウハー)、読了。 まさにページターナーで、どんどん読ませる。 でもやっぱり、ル・カレの渋さの方が僕は好きだなあ。 ル・カレのスマイリー・サーガ以降、 「パンドラ」のような派手でサスペンスフルなストーリーは、 やや安っぽく見えてしまうことは確かなのでは。 しかし、傑作であることもまた確かで、 このチェスのような華麗なエンディングは凄い。

Monday, April 24, 2006

月曜日はたいへん

今週も珈琲、オレンジジュース、トーストの朝食でスタート。 生協食堂で随分と早めの昼食。 12時頃、学生が進路相談に来てその相手。 12時半から卒研パート2。 続いて14時から「数理計画法」。 単体法のアルゴリズムを具体例で示す。 続いて15時50分から「情報処理演習」。 emacs の簡単な使い方、Wnn と SKK の使い方、 Mew 入門など。 終わったあとに TA の人が、 メイル出せてない人が一杯いそうですよ、 今日来てから imsetup の設定とかやってましたし、と言っていたが、 個研に帰ってみると、 40人くらいがちゃんとメイルでレポートを出してきていたので一安心。 でも念のため、来週もちょっとメイラの使い方をやろうかな… しかし、一方では隣りのクラスに遅れているようで、 そうのんびりもできない。 この演習科目は人数が多いので二部屋に分けて、 それぞれを Y 先生と私で担当している。 今日、ちょっと打ち合わせしたところでは、 Y 先生の方は今日にでも C 言語入門に入ると言っていた。 まだ三回目なのにもう差がついてしまっている。 うーん、のんびりタッチタイプの説明なんかしていたからだろうか…

一応、40通のメイルに目を通してから帰る。 帰りの車中では、バー=ゾウハーの「パンドラ抹殺文書」 を読む。この本は初めて翻訳が出たときには、 同じ頃に翻訳されたル・カレの「スマイリーと仲間たち」 をしのぐ人気があったくらいのエスピオナージュの名作なのだが、 ずっと品切れが続いていた。 ところが、 スピルバーグの「ミュンヘン」関係のドキュメンタリを書いたおかげで、 再び、バー=ゾウハーに注目が集まり、 最近また新たに手に入るようになった。 帰宅して、昨日の残りのロールキャベツでリゾットを作って夕食。 やっぱり月曜日は夜にはふらふらになるなあ。

Sunday, April 23, 2006

ロールキャベツ

9時起床。ちょっと寝坊。 午前中はあれこれ雑用。昼食はトマトソースを使って、 ペンネ・アラビアータ。 午後は数学を考える。 一瞬、ひょっとしたらエルミート関数について自明でないことが分かったかな、 と思ったけど、よくよく見たら、ぎりぎり存在し得ない評価だった。 やれやれ、と思って、講義の準備をする。 講義の準備はやっただけ進むので精神衛生上良い。

同じ意味で、料理も精神衛生上良い。 だが、何だかつい手の込んだものが作りたくなって、 ロールキャベツを作ってしまった。 いかん。これはちょっとよろしくないタイプの料理だ。 ロールキャベツに比べたら、 既にキッシュなんて男らしいくらいの料理じゃないか。 それはともかく、出来は上々。 昨日のトマトソースを使って、トマトスープ風。 まあ、ロール・キャベツは失敗のしようのない料理の類で、 どう下手に作ったところでロール・キャベツにしか見えないし、 まずくはなりっこない。

Saturday, April 22, 2006

カレンダー

土曜は休日。 昼食はマリナーラソースを作って、アラビアータ。 午後は読書などしてゆっくり過す。 「ダイヤモンド・エイジ」(N.スティーヴンスン)、読了。 スティーヴンスン、面白いなあ。 大作「バロック・サイクル」のシリーズも読みたいところだが、 流石に膨大な量だし、翻訳を待つべきかなあ。 夕方は近所のワインショップに注文していたものを取りに行く。 夕食はローピンを作って、肉じゃがの残りと食べる。

邪悪と名指ししつつ、 実はもう、裏ではほとんどメインとして使ってしまっている Gmail。 そうこう言っているうちに、 カレンダー も登場。 まだ日本語化されていないが、特に問題なく使えるようだ。 ルックスはありきたりに見えても、さすがに良く出来ていて、 シンプルでありながら痒い所に手が届いている。 今となってはもう驚きはしないが、 各所に google らしい、そして今までの web アプリケーションらしからぬ、 自然で使い易い機能が実装されている。 私自身はスケジュール管理は紙媒体がベストだと思っているので使わないけれど、 日本語版が出れば移行する人はけっこう多いんじゃないかなあ。

Friday, April 21, 2006

Midnight Disease

ちょっと寝坊。 午前中は講義の予習。 昼食は豚丼を作って食べる。 午後は京大の金曜セミナへ。 数理研の Y 君が一次元拡散過程の話をしていた。 私は一次元拡散過程が大の苦手で、 何を聞いてもほとんどさっぱり分からない。 セミナの後は、河原町に出て、 夕食は祇園のクープ・ド・WG で。 オードブルと、メインは鮎魚女のポワレ。 アイナメは焼いても、煮ても、刺身にしても美味しい魚だ。 シェフは最近、魚に凝っているのか、 5月以降は鮎、鱧などを出したいと抱負を語っていた。 楽しみにしていよう。

「書きたがる脳」はなかなか面白い。 著書の神経科医アリス・フラハティ自身が、 「ハイパーグラフィア」になって患者として 精神病院に入院していたそうで、 この本自体がハイパーグラフィアの症状の所産なのでは、 と思うくらい。 科学書の範囲を越えているのではないかと思われる箇所が散見されるし、 これはある意味では、 自分についてとめどなく書き散らした文章なのではないか、 と言う疑惑も消えない。 「それから四か月、わたしは毎日多幸感と恐怖のあいだを激しく往復していた。 調子のいい日には午前四時にアイデアいっぱいで目が覚め、 言葉は官能的な香水のように触手を伸ばしてわたしを包み込んだ。 扉が開かれて熱帯の熱い風が、 孔雀の羽やルビーやサルや香料を乗せた船を運ぶ風が吹き込んでくるかのようだった…」 (同書23ページ)。

Thursday, April 20, 2006

グランドマスターと新米

今日も生協食堂で早めの昼食を取り、 12時半から「情報理論」。 即時的コード、Kraft の不等式など。 講義の後は図書館で夕方まで少し勉強して帰る。 夕食は、春野菜を食べよう企画で、 春たまねぎ、新じゃがで肉じゃが、 春きゃべつのサラダ。

"Ma vie quotidienne"四月九日の記事で知ってから、 ガーディアン紙の チェスコーナーの連載、 "The grandmaster and the rookie" を毎日、朝食の時間に一回分ずつ楽しみに読んでいる。 同紙の記者 Stephen Mossが、 GM の N.ショート(Nigel Short) に指導を受けて、ぐんぐん強くなっていく(はず)、 という週刊の連載で、これが面白い (ちなみに、この Moss は昨年のボビー・フィッシャー事件の記事、 "The Fischer king" を書いた記者)。 とても短いのですぐ読めてしまうのだが、 現在の連載に追いついてしまうと、一週間に一回しか読めなくなるので、 一日一話ずつ読むことにしている。 大体毎回、お笑い話に近くて、 これを読んでチェスが強くなるとはとても思えないが、 一日を愉快な気分でスタートできるので、 精神衛生上とてもよろしい。

Wednesday, April 19, 2006

ハイパーグラフィア

トースト、珈琲、オレンジジュースの朝食をとって出勤。 混雑と衝突しないように早めの昼食を生協食堂でとり、 12時半から Williams 卒研ゼミ。 確率空間、ファトゥの補題、ボレル=カンテリの補題、 確率変数など。 ゼミの後は、図書館で少し講義の予習をして、 生協で本を買って帰る。 買った本は、「書きたがる脳 -- 言語と創造性の科学」 (アリス.W.フラハティ著/吉田利子訳/ ランダムハウス講談社)。 文章を書かずにはおれない、書き出したら止まらない、 「ハイパーグラフィア」という精神病のお話。 そんな名前があるとは知らなかった。

学内進学の推薦書を書く季節なので、 卒研の学生三人にインタビューすると、 外部の大学院を受験するものは、 勿論と言うべきだろうか、 将来は大学の教員にという希望も持っているようだった。 数学者のポストは一つの分野で年に一つか二つあればいい方で、 これからも状況が良くなるとは思えないが、 それぞれの人生はそれぞれのものである。 君の思うように精進したまえ、うん。 眼高手低は若者の長所であって、けして短所ではないのだから。 本当に数学者という道を目指すかどうかは、 大学院で本格的に数学を学び、 色んな先生から指導を受け、 仲間たちと成長していく中で自然と決まっていくだろう。 それに私は誰であれ大学院に進学すること自体には、 常に賛成だ。 学生というものは極めて恵まれた身分である。 事情が許すなら、期間は長ければ長いほどいい。 理想は一生だが、これはなかなか難しい。

Tuesday, April 18, 2006

さまよう岩々

今日も天気が良く、初夏の陽気と言ってもいいくらい。 午前、午後と少しずつ時間を作って数学を考えるが、 ほとんど進歩なし。 全く埒が明きそうにないので、 夕方から講義の予習に切りかえた。 昼食は納豆パスタ、夕食は春甘藍と太葱の豚汁、 ベーコンエッグで一汁一菜。

夜は読書など。ところで、 「ユリシーズ」はどうなっているかと言うと、 就眠儀式として毎夜、寝床で読んでいるのだが、 ようやく全四巻の二巻の途中、 「さまよう岩々」の章の終りあたり。 毎日、15分も読むと直ちに眠くなるという、 素晴しい睡眠導入効果で、なかなか進まない。

Monday, April 17, 2006

卒研ゼミ2

今日は良い天気。気温もけっこう上がってきた。 生協食堂でかけ蕎麦を食べて、 12時半から卒研ゼミパート2。 外部の大学院の受験も選択肢の一つとして考えていると言う学生のために、 通常の卒研の他にもう一つゼミを設定したもの。 アドバンスドな解析をしっかり学ぼうと言うことで、 Lieb-Loss の解析の教科書にした。 やはり4年生はまだゼミというものに慣れていないし、 そもそも勉強の仕方を知らないので、 表面を撫でただけのような読み方しかして来ていない。 しかし、勉強の仕方を教えるのが卒研の目的のようなものなので、 丁度いいくらいかな。 続いて、14時10分から「数理計画法」の講義。 高次元空間の頂点の構造、4次元、5次元くらいの簡単な具体例による頂点の計算。 続いて、15時50分から「情報処理演習」。 unix のディレクトリ構造、基本コマンド、Mew の設定など。 生協書籍部で「大山康晴の晩節」(河口俊彦著/新潮文庫) が何となく目にとまって購入、車中で読みながら帰る。 帰宅後、来週の講義の予習を少し。

Sunday, April 16, 2006

休日

今日も昨日に続いて、気温が低い。 昼は天気が良かったものの夕方からまた小雨が散らついていた。 朝は序盤定跡の勉強をして、 昼食には卵丼を作った。 午後になってようやく、よっこらしょと言う感じで数学を考える。 一箇所謎が解けたが、 こんなことはすぐに気付くべきだった。 一言で言うと、いや、一言で言えてしまうのだが、 1/4 + 1/(4/3) = 1 に気付いていなかった。 まあ、退歩するよりはずっと良い。 私は進歩が一つあったときはそこで仕事をやめることにしているので、 今日の数学終了。 少し「ダイヤモンド・エイジ」(N.スティーヴンスン)の下巻を読んで、 散歩がてら近所のワインショップ WG にワインを買いに行く。 夕食はカルボナーラ。 食後は腹ごなしに、チェロを一時間ほど弾く。 チェロはロングトーンを弾いているだけで癒されるのでいい。 スケール、エチュードとさらってから、 バッハの無伴奏一番のプレリュードを弾いた気になって、終了。

仕事をしないでよければ、 すごく仕事がはかどるんだけどなあ。

Saturday, April 15, 2006

パン・ド・ミー

雨。 一日、自宅で静養。 昼食は炊き込み御飯の残りと、豆腐の卵とじなど。 夕方、少し雨がやんだところで、 散歩がてら大宮駅の近くのパン屋「アルピーヌ」まで、 朝食用のパン・ド・ミーを買いに行く。 店名のアルピーヌは車の名前から来ているようだ。 夕食は御飯を炊いて、納豆、ハタハタ、肉じゃが。

やはり新学期の一週目が終わって、疲れていたのだろうか。 昨日は10時半くらいに睡魔に襲われてそのまま寝たら、 次に気付いたのは今日の朝、10時くらいだった。 この一週間、始めが肝心と思うあまり、 最初からペースを上げ過ぎたのかも知れない。 今期からは色々新たな試みを導入している。 そのうちで(今のところ)良さそうと思われるものは、 図書館で勉強することと、 朝食を食べることの二つ。

Friday, April 14, 2006

炊き込み御飯はセーフ、キッシュは?

9 時起き。久しぶりに良く寝た。 朝食はトーストと珈琲、そして今日からオレンジジュースも導入して、 だんだんと人間の食事らしくなってきた。 IECC から翻訳したガイドラインのチェック依頼が来ていたので、 返事のメイルを書いたりしている内に昼。 鰰(ハタハタ)の炊き込み御飯を作って昼食にする。 と言っても、既に焼いた魚を買ってきておいたので、 普通の御飯を炊くのと大して変わらない。 午後は京大の関西セミナに参加。 ノイズ入りの KdV 方程式の話。 ノイズの効果で時間がたつに連れて、 ソリトン解の形が拡散的に崩れていくらしい。 いかにも確率論の分野でやっていそうだが、やっていない。 物理や偏微分方程式の人たちが色々探究しているそうだ。

セミナの後は河原町に出て、 LOFT で文房具を見たあと、祇園のバー、 クープ・ド・WGで夕食。 オードブルをホワイトアスパラガスに代えてもらい、 メインはもち豚の肩肉の煮込み料理。 煮込みの付け合わせはレンズ豆と、 ちっちゃな玉葱みたいのと(あれは何と言うのだっけ)、 キャベツを炒めたもの。 アスパラもキャベツも大好きなので、幸福な食事であった。 人生はかくありたい。 ワインはブルゴーニュの白を二杯、 赤はオレゴンのエルク・コーヴを一杯。 最後にキッシュ・パイを食べて帰る。 キッシュは自分でも作ってみたいのだが、 やや、素人料理の範囲を越えているような気がする。 料理の難易度よりもむしろイメージの問題で、例えば、 「ピーマンの肉詰め」なんて料理を独身男性が一人で作っているのは、 何かがちょっとマズい気がする。 洋菓子作りにまで突き抜けると、ある意味、セーフなのだが。 どこがどうとは説明し難いものの、 キッシュはそういう危険なジャンルに入っているようないないような、 境界上の例のような気がする。どうですか?

Thursday, April 13, 2006

ガクショク

出勤。大混雑を避けるためにかなり早めの昼食を生協食堂で。 しかし、こんなに広い食堂が既に満員。 147 円のかけ蕎麦をのせたトレイを持って、空いた席を探す。 満員の学食には、社会主義と言う言葉が良く似合う。 やはり学食では、かけ蕎麦かカレーライスだ。 何と言っても、気分が盛り上がる。 これから石畳をひっくり返しながらバスチーユでも襲撃して、 帰りにマリイ・アントワネットの首をちょんぎった後は、 大衆酒場でレーニンノートの輪講でもしようかな、 と言う気持ちになる。 12 時半から、「情報理論」の講義。 その後、図書館に行って来週の講義の予習とかお仕事。

夕食は冷や御飯を使って炒飯を作り、 作りおきの肉じゃがを温めて食べる。 食後にちょっと休憩してから、 来週の講義の予習をもう少し。 夜はキケロの「義務について」を読んで、心を落ち着ける。

Wednesday, April 12, 2006

キケロー

昨夜に仕込んでおいたお弁当を持って出勤。 昼食後、卒研ゼミ、その一。 Williams のマルチンゲールの教科書。 今日は三人の学生の内の二人が発表。 初めてにしては、 二人ともゼミらしい形になっていて一安心。 4 時前に終了して、 夕方まで図書館で勉強する。 夜は南草津の中華料理屋で、 新しく助手に赴任された方の歓迎会。 帰宅は 11 時半。

今日の購入本。 「死者を起こせ」(F.ヴァルガス著/藤田真利子訳/創元推理文庫)、 「義務について」(キケロー著/泉井久之助訳/岩波文庫)。

Tuesday, April 11, 2006

日本のミス・マープル

やれやれ、ようやく家に辿りついた。 朝食はトーストと珈琲。エイジドスマトラ。 出勤。午前中も勤勉に数学でも考えようかな、 と思ってはいたのだが、 (1) e-mail をチェックしたり、Web を見たり、 その他のことをして、 (2) やはり仕事前にランチ(生協で一杯のかけそば) を済ませた方が良かろうと判断し、 (3) ランチから戻ってきて、 (4) e-mail をチェックしたり、Web を見たり、 その他のことをして、 (5) いよいよ始めなければと決断し、 (6) e-mail をチェックしたり、Web を見たり、 その他のことをして、 (7) 本当に始めなければ、と決断して、 無理矢理に図書館に行って、数学を考える。 やり出せば、それなりに進展があった。 今まで勘違いしていたことに気付いた、とか。 ふと気付いたら、もう教授会の時間だ。 16時30分から教授会。 今日はあっさり終わるかな、と思っていたら、 またしても例の問題で結構長引いた。 お腹が減ったので、昼に続いて夜も生協食堂。 外はものすごい強風。吹き飛ばされそうになりながら、食堂へ。 夕食を済ませて、 さて、帰ろうかなと思ったら、 暴風の中、バスの前に延々と続く学生の行列。 三百人はいるだろうか。 しかも後から後から、バス停の横の建物(アクロス)からわいてくる。 こんな遅い時間までイベントがあったらしい。 見ているだけで気が遠くなってきたので、 図書館に行ってしばらく読書。 時間を見計らって、バスと電車で帰る。 人が多過ぎる。

家に帰って、クリスティの「パディントン発」原作の TV ドラマを観る。 始めを少し見逃した。 とは言え、小説は昔読んだし、 今までも色々なドラマ化を観たことがあるので、 途中からでもそれほど問題でない。 ミス・マープル役は、岸恵子。 パリの数学者、 老大家 M 先生所有のアパルトマンの店子だ、 と聞いていたが、今は日本にいるのだろうか?

Monday, April 10, 2006

バタ付きパン

朝食はトーストと珈琲。 珈琲だけと言うのも健康に悪そうだから、 今期からトーストを朝食に導入してみた。 朝のうちにちょこっと一仕事片付けて、 昨日の夜に仕込んでおいたお弁当を持って出勤。 午後は学生たちと卒研の打ち合わせをして、 続けて「数理計画法」の講義。 続けて「情報処理演習」。 小雨の降る中、満員のバスで帰る。 雨の日の満員バスほど、 自らの貧しい境遇を省みて侘しい気持ちになるものはない。 帰宅。昨日の煮豚と、煮豚を作った後のだしを使って、 煮込み饂飩を作り、夕食にする。 豚バラ肉と大量の葱を煮込んだだしが、なかなか。 疲れているとやや、味付けが濃くなるような気がする。

本当に大統領になる気かなあ…、 カスパロフ

Sunday, April 09, 2006

明日はどちらかと言えば雨でしょう

10 時起床。 あいかわらず良く眠れる。 執事と先月の給与の端数をかけたチェス。 20 分プラス 1 手 10 秒のフィッシャー式、 黒番、シシリアン・ディフェンス。変化はドラゴン風味。 序盤であちこち間違えてかなり指し難い中盤。 B 対 N エンドゲームに持ち込めればチャンスがあるかな、 くらいに思っていたら、相手のブランダーのおかげで、 バックランク・メイトがらみのコンビネーションが成立し、 1R 取って勝ち。 またしても今年度の無敗記録を伸ばす。

昼食は納豆パスタ。 散歩がてら、知事選の選挙投票に行く。 午後は講義の予習。 夕食は茹で豚と味噌汁の一汁一菜。 夜は、後でちょっと真面目に読もう、 と思って残しておいた、 「統計学を拓いた異才たち」の最終章を読む。 本当のところ統計的推測とは何であるのか、とか、 確率とは何か、と言う疑問は、非常に深淵な問題である。 もちろん、確率論の(数学的)研究者としては、 コルモゴロフ流の公理から導かれるものだけが「確率」であって、 数学としてはそれ以上のことを問わない。 そういった哲学的な問題を切り捨てたことによって、 数学として成立して、数学として発展したのであるから、 そういうことを問うべきでもない。 しかし気になることは気になる。

むしろ経済学で有名になった、カーネマンとトヴァスキーの研究によれば、 人間の判断はサヴェジ流の「個人的確率」の一貫性条件を満たしていないし、 ほとんどの人は異なる値の確率の意味することについて、 一貫した見方を持ち続けることすらできない。 カーネマン=トヴァスキー的にふるまい、 かつコルモゴロフの公理系を満たし、 さらに一貫性条件をも満たすモデルは存在するが、 自明過ぎて興味ある数学にもならないし、有効な統計的推測もできない。 スッペスによって指摘されたそのようなモデルでは、 「きっと正しい/間違っている」「どちらかといえば正しい/間違っている」 「正しいか間違っているかは同じ程度」 の以上 5 種類の「確率」しかない、 と言うのだから。 確かに、我々はこの程度の判断で生活しているような気はする。 天気予報は、「明日はきっと雨です」とか、 「明日はどちらかといえば晴れでしょう」とかでいいんじゃないだろうか。 60パーセントと75パーセントと90パーセントの降雨確率の差はなんなのか、 5パーセント棄却域で棄却した仮説検定の意味はなんなのか。 煙草を吸うと癌になりやすそうだ、と言うことをどう科学的に述べ、 何を示せばよいのか。

Saturday, April 08, 2006

テイスティング

昨日、ちょっと大部の印刷物をスペインに送ったのだが、 夜になって、"Air Mail" と封筒に書くのを忘れたことを思い出した (どうして、こんなことを後で思い出すのだろう?)。 多分、大丈夫だとは思うが、うっかり船便で出されようものなら届くのは三ヶ月後、 しかもバカンス中のスペインに届いた日にはどこに消え失せようと不思議はない。 念のためだと思って、今日土曜日にわざわざキャンパスに行き、 郵便物のトレイに月曜日まで放置されている封筒に、 "Air Mail" の判子を押しに行く。 キャンパスに来てみれば土曜日にしてはけっこうな人出。 新学期だからだろうか。 エスプレッソを飲みに院生室に顔を出したら、 A 堀先生と学生たちが花見の相談をしたりしていた。 A 堀先生は普段から土曜日も来ているそうだ。 よほど家にいづらいわけでもないだろうから、 きっと仕事熱心なのだろう。 キャンパスに判子だけ押しに来るというのも無駄だから、 図書館で少し勉強してから帰る。

自宅で簡単な夕食を作って済ませて、 夜は近所のワインショップの勉強会に参加。 学びて時にこれを習う、また楽しからずや。 解説の流れの中で、 ワインアドバイザでもあるスタッフの N さんがテイスティングをして見せていたのが格好良くて、 眼福なり。 何にせよ、プロの仕事姿は良いものだ。特に女性ならなお良い。 しかしひるがえって思うに、私が講義をしているところや、 数学を考えてぼーっとしているところとか、 人から見て格好良いのだろうか? うーむ、かなり疑わしい…

Friday, April 07, 2006

新学期

今日から新学期。 金曜日からなんて、了見の狭い貧乏臭いことは言わずに、 来週頭の月曜日からにすればいいのにねえ。 午前中は手紙を書いたりの仕事。 午後は生協でお買い物や、 郵便を送ったり、メイルを送ったりの仕事。 夕方になって暇が出来たので図書館に行って、 学生たちと机を並べて勉強する。 気候も良いことだし、帰りはキャンパスから駅まで歩いてみた。 勉強した後、散歩しながら帰るというのは悪くないが、 ずっと大きな通り沿いで、 ムードもなければ身体にも悪そうなのが欠点だ。

今日の購入本。"The Art of UNIX Programming"(by E.S.Raymond/ Addison-Wesley). 「パンドラ抹殺文書」(M.バー=ゾウハー著/広瀬順宏訳/ハヤカワ文庫)。

Thursday, April 06, 2006

ルーチンワーク

今日もなかなかエンジンがかからなかった。 さらにエンジンをあたためているだけで午後も遅くなってしまった。 いや、しかし何事かはせねばならん、労働者として許されぬ、 と思い、講義の予習をする。 あっと言う間にもう夕方。 夕食を食べた後は、さすがにこれが一日にした仕事全部です、 と言うわけにはいかない、 何か一歩でも前進せねばおかぬ、と自分に言い聞かせ、 校正を原稿に反映する作業をする。 昨日、院生室で読書の合間合間に校正したので、 残りは実質的に単純なタイピング仕事である。 15ページほどの各ページに数カ所ずつ訂正があったが、 一瞬で終わった。

自慢ではないが、私は単純作業に強い。 タイピングとか、封筒貼りとか、 図書カードの整理とか、アスパラガスの皮剥きとか、 得意中の得意だ。 昔、冗談で見てもらった占い師に、 「あなたは目立たない、地味な、 決まりきったルーチンワークに適正があります。 区役所や図書館の窓口、書類の整理や経理などの事務職、 または、封筒の宛名書の内職などが良いでしょう」 と言う趣旨のことを言われたことがある。 夢がない。言わば、前世占いで「前世は庶民です。マル」と言われたようなものか。 しかし自分でも心の底では、その占いは当たっていて、 その方が今の職業よりはずっと向いているのではないか、 と言う疑いが消えない。 もちろん、今からでも遅くはないのだが…

Wednesday, April 05, 2006

経験則から科学へ

急にそんな気持ちになったので、 南草津からキャンパスまでの道を歩いてみた。 特に急ぐでなく普通に歩いて、40分くらいだった。 気候の良い時期で、天気も良ければ、 歩いてもいいかなあ。 午後はあれこれ雑用をして、 少しばかり仕事をし、 夕方は今期初の学科会議。 一回目から鬱陶しい話で、三時間くらい密室で過す。

今日の読書。 「統計学を拓いた異才たち」(D. サルツブルグ著/竹内惠行・熊谷悦生訳/ 日本経済新聞社)。 私の専門は一応確率論ということになっている。 分野の異なる人には、 確率論と統計学は同じとは言わずとも、 似たような学問だと思われているようだが、 実際は互いにほとんど交流のない異分野である。 最近でこそ、マリアヴァン解析を道具として使って統計的な問題を解く、 と言うようなこともあるようだが、例外的だろうと思う。 私も統計学についてほとんど何も知らない。 ただ周りが勘違いをしているせいで、 統計学の講義までさせられたことがあったりして、 基本的なことをほんの少々知っている程度。 しかし、不思議なもので、 年月が経つごとに段々、段々と統計学に興味が出てきた。 「腰を据えて統計学の基礎を勉強する」、 という "Maybe ToDo" のプライオリティは、 私の ToDo リストの中で徐々に上がりつつある。 それはさておき、今日読んだこの本は、 どんな風に統計学が二十世紀を発展してきたかのドラマを、 主に人間像に焦点を置きながら解説した本。 数式なんて一つも出てこないし、 本の帯に書いてある「おもしろ統計学史」 という宣伝の通りである。 実際、なかなか劇的で面白かった。 それにうまく翻訳されていると思う。 勿論、細かい欠点を言い出せばきりがないが、 真摯に翻訳作業をされていることが伝わってきた。

Tuesday, April 04, 2006

不公平

春はどうしてこんなに眠いのかなあ。 私がちょっと本気を出せば、そんじょそこいらの猫より眠れる気がする。 この前、A 堀先生と共同でやっている数理ファイナンス研究室、 と言うか、要は A 堀先生と私の院生室なのだが、 そこに今月号の「日経サイエンス」を寄付しに行ったついでにお茶を飲んでいると、 院生の T 君がそのサイエンスに載っていた「寿命の期待値」 の計算をしてくれた。 10 個ほどの簡単な質問にイエス/ノーで答えると、 それぞれにつきプラスかマイナスのポイントがつき、 結果として寿命の長さの予想が計算されると言うものである。 それによると、毎日 10 時間以上の睡眠をする人は、 マイナスのポイントがつく。 「寝る子は育つ」とは言え、寝過ぎる大人の寿命は短いらしい。 よく寝るということは、活動時間が短いわけだから、 寿命自体は長くなるんじゃないか、と思っていたが、 そうではないようだ。 私は両親ともにショートスリーパーなのに、 何故だかその才能は受け継がなかった。 一日の活動時間が人より三時間も短い上に、 寿命まで短いのだ。不公平じゃないか。

フリーのメイルチェスクラブ、IECC のガイドラインの翻訳を完了。 暇があるときにちょこちょことやっていたら、意外に早く出来た。 夜に再度、細部を点検し、 MS Word 形式の原稿と pdf に変換したものをディレクターに送っておく。

Monday, April 03, 2006

平和の春

昨日とうって変わって晴天。 気温も高く、急に春らしくなった。爽やかな朝。 窓から寝台に差す柔らかな光、平和である。 いや勿論、世の中は色々と我が心持ちを暗澹とせしめる事柄にあふれてはいる。 例えば、また新学期からどこやら部とどこやら課が発展的合併をして、 なんやら局になったとか、挑戦する大学の改革のデパートは快活に活動中だ。 しかし、おおむねにおいて、平和である。とりあえず晴天だし、 しかも春なのだ。 神は天におわし、世はこともなし、と書いたのは、 キーツだったかブラウニングだったか、 キプリングだったか…、 キプリングの名句と言えば、 「雌の方が雄よりも危険である」、それはともかく、 つい先日まで雪が降ったりしていたのだが。 今年の京都の桜はかなり遅くて、 ようやく花見が出来るくらいになってきたようだ。

父から手紙。今時、手紙とは古風だな。 しかし文面はワープロ。 妹が上海に遊びに行っていたらしいのと、 父の母、つまり私の祖母の五十回忌の法要があったらしいこと。 私の祖母が五十回忌?と一瞬、驚いたが、 父はその両親とも子供の頃になくしているので、 考えてみれば当然五十年くらい経っている。 自分の祖父母が既に半世紀も前になくなっている、 と言う事実にはどこかしら奇妙なところがある。 まあ、実家も平和にお暮らしのようで、 とりあえず一安心である。 ああ、新学期か…少し心の平行を失なっているかも知れないが、 また一年がんばっていこう。

Sunday, April 02, 2006

恩師、師匠、大師匠

雨降る神戸へ。友人 U さんの結婚式。 三宮に正午過ぎに到着。 式は13時から披露宴は14時からということだったので、 お腹が空きそうだと思って、 神戸水野家のコロッケバーガーをお行儀悪く立ち食い。 189 円でこの美味しさ…としみじみ食べていると、 式に遅れそうになりタクシーでホテルへ。 ふと振り返ってみれば、私は大人になってから結婚式や披露宴なるものに、 あまり招待されたことがない。 大学院の先輩の S さんと、当時の友人で今は学部は違えど同僚の N さん、 あとは…えーっと…そうそう A 堀先生。後は思いつかない。 三回? これは私の年齢からすれば驚くべき少なさではないだろうか。 10回くらい出席していてもおかしくない。 これは私の交友関係のあまりの狭さのゆえだろうか。 でも次は 6 月にもう一つ予定されている。 これから増えていくのかも。

とにかく、私には珍しい機会である結婚式を楽しんできた。 ちょっと面白かったのは、 座席表(あれ、本当は何て言うんですか?)を見ると、 新郎の先生にあたる人々に「恩師」、 「師匠」、「大師匠」と三段階あったことで、 さすがにこれは異例ではないだろうか。 あとは、ウェディングケーキ入刀と鏡割りを一緒に続けてやっていて、 何だか変だなあと思ったが、 それが普通なのだろうか。 結婚式に慣れていないので分からない。

Saturday, April 01, 2006

四月馬鹿

もう四月。一年って本当に早い。 引退までついに後、五年。 それまでは一所懸命に働こう。 引退した後は老いた身体を労わりながら、 別れた妻と愛人たちと娘たちの成長を見守りつつ、 第二の人生として、 まあまあのチェスプレイヤーになり、 そこそこのチェロ弾きになり、 ほどほどのテキストハッカーとして知られ、 とんとんくらいのヘッジファンドをしたい。