Tuesday, January 03, 2006

戯言

レムの「天の声」を読もうと思っていたのだが、 執事から「クビキリサイクル」(西尾維新/講談社ノベルズ)を借りたので、 午後の読書を西尾氏イチオシに充てる。 二時間ほどで読了。 思ったよりずっと面白かった。 少なくとも清涼飲・料水がそもそも小説の体、 と言うより文章の体をなしていないのに比して、 ちゃんと小説の形になっている。 二十歳前後くらいまでが対象年齢のような気はするが、 そういうエンタテイメントだと思えばなかなか楽しく読め、 時間の無駄だったとは思わなかった。 ところで、どうしてこの登場人物たちは一度も、 超能力者に「犯人は誰か」と率直に訊かないのだろうか。 まともに答えてくれないにしても、 訊くくらい訊いてもいいと思うのだけど。