Tuesday, March 31, 2009

聖にあらず俗にあらず

予定通り、本日 2009 年 3 月 31 日をもって、"Silent life" の更新を停止し、 明日 4 月 1 日分からは "The Return of Dr.Hara" に移行します。 これからもご贔屓に。

8 時起床。やはり風邪らしい。昨日より悪化していた。曇り空。 オレンジジュース、珈琲、レーズンスコーンの朝食。 春休み最後の休日。午前中は本を読んだり、数学を考えたり。 水フィルタが切れているし、書庫用の照明も買いに出たかったのだが、 風邪気味なので自宅静養していることにする。 温かくして寝台で、「第七の女」(F.モレイ著/野口雄司訳/ハヤカワミステリ 1813) を読む。読了。パリ警視庁賞受賞作。 フレンチミステリのわりにはストレートな作品だった。

珈琲をいれてパンプディング外交官風の残りを食べていると、 天才プログラマKさんより携帯電話に着信。 明日はKさんが私の身元引受人(?)になっているらしいのだが、 所用のため出社は午後になるか、または来ないかも知れないとのこと。 入社初日は暇になりそうだ。読む本でも持って行くか、あるいはサイコロでも持っていくか。 と言うのも昔この会社に、一日中サイコロを振っていて、 仕事を全くしない社員がいた、という伝説があるそうなので。 「俗世間へようこそ(笑)」の一言で、電話が切れた。 かつての「象牙の塔」も、今は俗世間より俗っぽいのだが。 夕食はカルボナーラ。

Monday, March 30, 2009

花冷えの日々

8 時起床。ちょっと風邪気味のようだ。 今日も天気は良いが、気温は相変わらず低い。 予報によれば、春らしくなるのは今週金曜日あたりからとのこと。 朝食は珈琲と、レーズンスコーン。 午前中はサイトの更新作業など。 昼食は胡瓜と茹で卵のサンドウィッチ。 ロゼのスパークリングを一杯だけ。 午後は少し昼寝をしてから、読書など。 こんなのんびりした休暇も、今日明日で終わりか……。 大学の教員証と保険証を返却するためポストに投函に出て、 ついでに葛根湯を買って返って来る。 夕食は風邪気味を意識して、葛根湯を飲んだあと、かけ蕎麦。

食後に珈琲と、パンプディングの外交官風(賞味期限切れ)。 美味しいのだけれど、 研究会のレセプションのあとのレフトオーバーを、 学生と一緒に処理しているような気持ちになるデザートだ。 具体的にどんなお菓子かと言うと、 大きなバットにプリンの材料を流し入れ、ラムレーズンを撒き散らし、 その上に薄切りの食パンを敷き詰めて、 そのままバットごとオーヴンで焼いた感じ。 と言うより、レシピもこの通りのような気がする。

夜は「オートマトン 言語理論 計算論 I」 (J.ホップクロフト、R.モトワニ、J.ウルマン著/ 野崎昭弘、高橋正子、町田元、山崎秀記訳/サイエンス社)を読んだり。 同じ内容を扱っている(レッド)ドラゴン本の部分より、ずっと分かり易い。

Sunday, March 29, 2009

ディプロマット風

8 時起床。珈琲だけの朝食。 今日も良い天気だが、相変わらず気温は低い。 朝のあれこれのあと確率・統計の教科書のレヴュー。 一応最後まで読んだので、予定通り三月中に終了。 昼食の支度までは本の整理など。 昼食は長葱と生ハムのスパゲティーニ、ロゼのスパークリングを一杯だけ。

今日は午後から休暇に決めて、散歩がてらお買い物に出る。 神保町で本を買って、帰りに近所のスーパーで食材を少し買って帰宅。 晴天で日差しがぽかぽかと温かく、天気予報の気温が信じられないような陽気。 家の近所の猫たちは道端の日向にひっくり返って、いい具合に焼き上がっていた。 午後からは家で、本を読んだり。 「第七の女」(F.モレイ著/野口雄司訳/ハヤカワミステリ 1813)、 「オートマトン 言語理論 計算論 I (第2版)」 (J.ホップクロフト、R.モトワニ、J.ウルマン著/ 野崎昭弘、高橋正子、町田元、山崎英記訳/サイエンス社)など。 夕食は、胡瓜のサンドウィッチと紅茶(イングリッシュ・ブレクファースト)。 食後に珈琲と、パンプディングのディプロマット風。 ディプロマット風ってどういう意味なんだろう、と思いながら、 スーパーで賞味期限切れ寸前の安売りをしていたのを買ったもの。

Saturday, March 28, 2009

ノスタルジア

8 時過ぎに起床。 珈琲とクロワサンの朝食。今日も寒い。 しばらく確率・統計の教科書のレヴュー仕事をしてから、外出。 駒場で開催されている数学会の年会に行く。 昨日、昼にカツカレーを食べた店でまた昼食。 何となく懐古的な気持ちになって、 しょうが焼きの入った盛り合わせも食べないことには、と。 数学専門書の販売スペースで何冊か買ってから、 午後の企画特別講演を聴く。凸最適化を(情報)幾何学的に考える話。 会場で S 君に会い、一緒にキャンパス内のカフェに行く。 しばらく数学の話などして時間をつぶす。 学会中なのでこのカフェにいると誰かしら知り合いに会う。 やはり、O 大の A さんに会い、ご一緒する。 S 君とまた本屋を見てまわって、また本を買う。 今までは職場の図書館で本でも論文でもすぐ見ることができたが、 これからはそうはいかない。 母校の図書館、専門書店、世界最大の古書店街が近所にあるとは言え、 やはり頼りになるのは自分の書庫。 十数年前から意識的に蓄積しては来たが、 これからもさらに本と資料を大量に買うはめになりそうだ。 市井の科学者の道は険しい。

そのあとは、S 君と一緒に下北沢に行ってみる。 私は数ヶ月前にも住居探しのために来たが、S 君は相当に久しぶりだそうだ。 院生時代はほぼ毎日のように、学校のあと一緒に下北沢に行き、 どこかで夕食のあと、いつもの喫茶店で二時間とか三時間も過していたのものだ。 そんな毎日を、五年間も送っていた。 まずその喫茶店に行ってみると、まだ面影が残っているものの、 もう店は閉めてしまった様子。 二人で、この店はまだある、この店はなくなっている、 などと確認しつつ、下北沢の町を一巡り。 昔は全然そう思っていなかったが、今、歩いてみると、 下北沢は大変に年齢層の若い町だ(最早、場違い?)。 ちょっと早いが夕食も済ませていくことにして、 現在の下北沢の名所の一つ、「マジックスパイス」へ。 うっかり「虚空」を頼んでしまったが、 久しぶりだったので美味しさを味わうには辛過ぎ。 食後には何だかハイな気分になった。 渋谷駅で S 君と別れて帰る。18 時半くらいに帰宅して、お風呂に入り、 一昨日にチェス友達の S さんから頂いたチョコレートもみじ饅頭で、 ロゼのスパークリングを一杯。

Friday, March 27, 2009

駒場キャンパス

8 時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 今日はいい天気だ。しかし、花冷えで気温はかなり低い。 午前中はしばらく確率・統計の教科書のレヴュー作業をしてから、 今日も駒場で開催されている学会へ。 昼食はキャンパスの近くの、揚げ物系定食屋にて、カツカレー。 何だか懐しいなあ。 午後の最初の講演まで、キャンパス内の喫茶店で休憩。 駒場キャンパスも昔とは見違えるように綺麗になって、 近所に住んでいる人が昼食のために学内のレストランや喫茶店に来るくらいらしい。 二十年前には、わざわざ学外から「あの」生協食堂に来るなんて、 考えられなかったことだ。

午後は実函数論の特別講演を聴いて、 さらに春季賞の発表と受賞者の講演を聴き、 今日の最後に O 大の N 先生の確率制御問題の総合講演を聴く。 夜は帰りに一緒になった関係者たちと渋谷の居酒屋で飲む。 帰宅は 23 時過ぎ。

Thursday, March 26, 2009

人生の二年間の無駄

8 時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 しばらく確率・統計の教科書のレヴュー仕事をしてから、外出。 駒場で開催されている数学会の年会に行く。 まず、年会費を払い、住所と所属の変更手続きをして、講演の予稿集を買い、 数学専門書販売のスペースをまわってあれこれ本を見る。 午後は企画特別講演を聴き、さらに確率論の一般講演を聴く。

そのあとの特別講演はサボって、チェス友達の S さんと喫茶店で対局。 今日はチェスクロックがなかったので、持ち時間無制限。 黒番、ペトロフ・ディフェンス。 今までは大抵、S さんのタイムトラブルで勝っていたので、 今日は分が悪い。 しかもペトロフをかなり下調べして来られたようだ。 序盤に間違いもなく、中盤のねじりあいの最中、私のポカでピース落ち。 そのあとも一杯に頑張ったのだが、どの罠にもかかってもらえず、 ポーン成りが確定したところでリザイン。 しかし、局後の検討でペトロフの理解が深まった。 しょっちゅうこんな機会があれば強くなるのだがなあ。 持ち時間無制限だったので、一局終わって気付いたらもう 18 時過ぎ。 S さんと渋谷の中華料理屋さんで食事をご一緒してから帰る。 帰宅は 21 時過ぎ。明日も学会に行く予定。

今朝、電車の中で Gufeld のチェス入門書を読んでいたら、 Gufeld の言葉として、「一手悪手を指すのは (または一手テンポを失うのは)、人生で二年無駄にするのと同じ」 と書かれていた。大体、チェスの一局は 40 手くらいなので、 人生を 80 年として、一手の無駄は人生で二年間を棒にふったのと同じだと言うのである。 大体、私の一局では 10 年近く棒にふったところで、 負けたり勝ったりしているように思う。 ちなみに、私の人生では……

Wednesday, March 25, 2009

GEB

7 時頃、目が覚めた。 レジュームに時間がかかるので、しばらく寝床でぼんやり。 やっと起き出して、猫に餌を与え、自分には珈琲をいれて、 マグカップとノート PC を持って寝床に戻る。 珈琲を飲みながら blog などを読んだあと、 少し「ゲーデル、エッシャー、バッハ」(D.R.ホフスタッター著/ 野崎昭弘、柳瀬尚紀、はやしはじめ訳/白揚社)を摘み読みして、 ようやく起床。珈琲を温め直し、クロワサンの朝食。 今日の東京は曇り空。午後から雨になるとか。 花冷えと言うものか、気温も低い。 9 時頃からぼちぼちと確率・統計の教科書のレヴュー仕事。 昼食は胡瓜のサンドウィッチ、パンチェッタとクレソンのサンドウィッチ、 ロゼのスパークリングを一杯だけ。 食後に運動を兼ねて掃除機がけをしてから、 バッハの「音楽の捧げ物」を聴きながら少し仮眠。 午後は珈琲と "andonand" のドーナツ(ショコラ)を傍らに、 趣味の数学系のプログラミング。 一応完成したが、思ったほどには効率的ではないようで、 何か本質的なバグがあるのかも知れない。 夕食にパンチェッタと長葱のスパゲティーニを作り、 スーパーで買ったリースリングを一杯だけ。

明日からは駒場で、数学会。 満員電車に乗るのが嫌なので、朝は遅いと思うが、 初日を中心にあちこち出席する予定。