Thursday, January 05, 2006

大数の法則

先日の月末支払いの端数を賭けたチェスの結果。 45分のギロチン、白番。 ルイロペス、シュタイニッツ・ディフェンス。 またしても時間に追われたが、最後の9秒で一手詰めを拾って辛勝。 ギロチンは難しいなあ。

今日が最後の休日か… 読書三昧の休暇のはずだったが、 PC を新調したせいで最後の二日は設定三昧。 その合間の息抜き用に西尾維新の二作目を買ってきて、 流し読み。 昼時に執事が掃除にやってきたので、 西尾維新について雑談。 「二作目を自分で買ってきたのだが、 この著者は R 大学の学生のようだな。 主人公が通う私立『鹿鳴館大学』は衣笠にあるらしいし、 存心館らしき建物の生協で昼ごはん食べてるし」 「まさかご自分でお書きになったのではないでしょうね、 変に絶賛してると思ったら」 「違う。それに絶賛した覚えないし」。 「まあ、親しみのある舞台の小説でよろしゅうございましたね…」、 と言い残して、掃除を終えた執事は仕事に帰っていった。 とにかく、この著者は衣笠の学生(または、元学生)のようだし、 一作目で大数の法則を正しく理解していなかったところからして、 文系の学生かな。 ところで、 二作目のダイイングメッセージの意味がさっぱりわからない。 言われればすぐ、ああそうか、と思い当たるようじゃないと、 ダイイングメッセージものは駄目なんじゃないかなあ、 と著者のせいにしておこう。

どうも世間では、 大数の法則をエルゴード定理風の主張と勘違いしている人が多いようだが、 何故なのだろう。 どこかでそんな間違った解釈が広められているのだろうか。 レムの「枯草熱」もそれ風ではあるが、 ぎりぎり正しい解釈であるかのように読めなくもない、 微妙な書き方になっていたように思う。