Thursday, March 02, 2006

実験

科学と言えば、私は実験というものをやってみたかったなあ、と思う。 ただ正直に言って、才能がなかった。 学生実験の経験からして、実験には確かに才能が必要だ。 英語には「緑の親指」と言う言葉があるが、 あれと同じで、その人がやるとどんなにいい加減にやっているように見えても、 何故だか実験がうまく行く、と言うタイプの同級生がいて、 その一方で、 私はどんなに丁寧にビーカを洗い、何度「とも洗い」 (なつかしいなあ、この言葉)をしようが、 どう注意深くメータをつなごうが、 乳鉢で一所懸命混ぜようが、良い結果が出なかった。 才能がなかったのだ。

残念ながら、数学には実験がない。 実験は既に、この世界が出来た時点で全て完了しているから。 実験数学とか、数値実験とか言う言葉もあるが、 それは本当の意味では実験ではないと私には思われる。 それも実験であるように、私の定義を修正しようにも、 定義が曖昧なのでうまく直せない。 大事なことの幾つかは、本質的に定義が曖昧だ。