老婦人の夏 / 猫との攻防
8 時前に目が覚めた。今日は良い天気。 「バジル氏の優雅な生活」と言うマンガで得た知識によれば、 ドイツ語で言うところの老婦人の夏、つまり小春日和だ。 爽やかな青空が広がり、熱くない程度に温かい。 この連休に京都観光などに来ている人々には絶好だろう。 しばらく寝台で読書。 クロが寝室の前で鳴くので、御飯を与えるために起きる。 いつものように寝室のドアの前で攻防。 私は寝室には猫を入れないようにしているが、 猫はどうしても入りたいらしい。 私の観察によれば、猫は好奇心が強いと言うより、 単に何にでも入ってみたがるのだ。 そう言うわけで、 毎朝、ドアを開けるときに隙あらば入ろうとする猫と、 そうはさせまいとする私の間で数秒間の攻防がある。 大抵は人間様が勝つが、時に猫様が勝つ。 まあ朝は好奇心より食い気なので、 寝室に入り込んでも一通りあちこちを眺めると満足して、 すぐに一緒に階段を降りてくれる。
階下のキッチンでキャットフードを与えて、自分には珈琲。 寝台でノート PC を開き、 昨夜の内に入っていた仕事メイルに返事を書き、 昨日が締切だった演習科目の課題メイル提出者の全員に返事を書く。 まだ 10 時くらいだったので、 久しぶりにチェロを弾く。ロングトーン、スケール、リーの短い練習曲など。 昼食はまた白菜、豆腐、茸類、鶏肉少しの鍋と饂飩。 一服してから昼風呂に入って、さらに一時間ほど昼寝する。 夕方、近所のワイン屋に注文していたものを取りに行く。 ついでに、 昨夜旦那さんの方に会ったマダムOに白ワインを一本選んでもらった。 帰宅して、夜は湯豆腐と、昼の鍋の残りのだしを使った雑炊。 こんな秋晴れの日でも、暗くなると涼しい、と言うより、もう寒い。
その後は、自分の序盤レパートリを一通りおさらい。 全く泥縄だが、 明日名古屋で開催されるチェスのトーナメントに出場するため。 25 分プラス一手毎に 15 秒追加のラピッドを、 朝から夕方まで続けて 6 局対局するという、 かなり過酷な大会。
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