タルティーニ / 低予算鍋
8 時起床。 バッハの無伴奏チェロ組曲一番が入っているつもりで、 寝ぼけた頭で CD プレイヤのスイッチを入れたら、 昨夜ふと思いついて聴いたマンゼ演奏のタルティーニ 「悪魔のソナタ」が鳴り出し、朝から不穏な感じ。 大好きな CD だが、目覚めにはむいてない。 ちなみに昨晩、グールド演奏のスクリャービンを書庫で探したら、 持っていないようだった。 シェーンベルグと勘違いしたのかも(全然違うけど)。 クロに御飯を与えて、自分にはイングリッシュ・ブレックファースト。 イギリス式の朝食、と言う意味ではなくて、そういう名前の紅茶を一杯。 早めの昼食は、御飯を炊いて、主に白菜と豆腐、そして鶏肉少しの一人鍋。
午後は大阪のチェスクラブへ。往きの車中ではエンドゲームの勉強。 午後からの二局に参加。一勝一敗。 二局目はかなり格上相手に、 ほとんど互角の同色ビショップとナイト一つずつのエンドゲームになったのだが、 やはりそこからは実力差が出た。 こういうゲームを勝てるようになりたい。 私は今だに、相手に気付かれなければ勝てる、と言うような、 つまらないトリックを無駄にしかけてしまいがちで、 本当の意味で盤面を良くしていく正着が指せない。 いつもそうしようと思うのに、そうできない。なかなか難しいものだ。 今日の対局の棋譜は勉強になりそうだ。 帰りの車中では、 「悩み多き哲学者の災難」(J.ハラ/対馬妙訳/ハヤカワ文庫) を読む。 主人公のヴィトゲンシュタイン好きの哲学者が、 誘拐犯として突然逮捕される悲喜劇を描くサスペンス小説(?)で、 なかなか面白い。 著者はレイ・モンクによるヴィトゲンシュタインの伝記に刺激されて、 この本を書いたそうだ。 この伝記の翻訳は、 「天才の責務」と言う赤面しそうなタイトルでみすず書房から出ている。 面白そうなので入手して読んでみようと思っている。
夕食は再度、鍋の続きをして、 鍋の後に昼間の残りの冷や御飯で雑炊を作る。 いやー、鍋はやっぱりいいね。 私の鍋はほとんど白菜と豆腐で、 探せば少し鶏肉が入っているだけの超低予算だ。 それでこれだけ美味しいのが、 鍋とそのあとの雑炊のいいところだ。
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