Thursday, February 21, 2008

オブジェクト指向と都市

9 時起床。 猫に食事を与え、自分は珈琲を飲んで、 今日することを整理してから出勤。 学生食堂で早めの昼食。 13 時から修士論文の発表会なので、 それまでの一時間であわてて雑用を片付ける。 自分のシラバスの訂正と、 各教員にシラバスのチェックと訂正のお願いメイル書き、 履修規定変更のチェック、あれこれ。 13 時から修士論文発表会。 主に確率論関係 6 名の発表を聴く。みんなちゃんとした立派な発表だった。 と日記には書いておこう。 16 時からその判定の他、学科会議。 夜は、学科の宴会。 入試採点打ち上げの他、今年定年で退職される先生と、 特任教授を定年で退職される先生のお疲れ様でしたの会。 21 時くらいに終了。 半数くらいはさらに二次会に行かれるようで、 草津駅から消えて行ったが、私は帰宅組。 22 時過ぎに帰宅。

今日は合間合間に、「オブジェクト指向システム分析設計入門」 (青木淳/ソフトリサーチセンター/1993年発行)を読んでいた。 古い本なので今や、 森博嗣先生の「すべてがFになる」の冒頭引用で有名、かも知れない。 プログラミングの細かい話や数学をほとんど使わず、 オブジェクト指向の発想を説明した本で、なかなか面白い。

「ここで言及されている『自然さ』とは『脳に忠実に』 ということであり、人為の加わらぬ様ということではない。 自然な形で計算機内にモデル化をするのではなく、 極度に人工的な形で計算機内にモデル化し、自然を排除するのである。 オブジェクト指向には自然さなど欠片もない。 私たちが現実世界(対象領域)としてとらえるものは共同幻想と呼ぶものに等しい。 その最たる例が都市であり社会である。 私たちの周りは、人工物に満ち溢れている。 特に都市において顕著である。脳は、脳が作り出した産物(人工物) に囲まれることを好み、オトギの国に暮らす。 オブジェクト指向のクラスライブラリとネットワーク・コミュニケーションは 脳の投影であり、自然を押しのけ除くものである。 オブジェクト指向はオトギの国に暮らすための方法論であり、 コンピュータの中に都市を築く」
(同書 pp.207--208)

どうしてだか毎日会食の予定が続いていたが、 ようやくこれで終了。 雑務がいろいろ残っているものの、 明日からはちょっと春休み気分でゆっくりできそう。