フェルメール / ハンマースホイ
ホテルで起床、朝食。 今日は広尾の有栖川公園の隣の統計数理研究所での研究会。 大変クラッシィな良い場所にある研究所だが、移転が予定されている。 今回も、ひょっとしてもう移転先が会場かも知れないと思って、 事前に一応調べたくらい。 今回の個人的な目的は M 先生の二コマ特別講演。 昼食は近所のスープ・ストック・トーキョーにて、 玉葱のカレー、トマトのストロガノフ、珈琲のセット。 研究会は SC のセッションの前に抜け出して帰る。 夕食は相変わらず、血液を取り戻すぞディナ。 血のしたたるような、とか、そんな感じ。
開室時間が延長される金曜日の東京都美術館の フェルメール展 に行ってきた。 空いている時間のはずなのにそれでも、ものすごい混雑で、大行列。 これではまともに絵など観られない。一応、通り抜けはしたが、 単にフェルメールを見た、と言うだけの感じ。 フェルメール作品の中では「小路」と「手紙を書く婦人と召使い」 が良かったものの、まさに黒山の人集りなので、 むしろデルフトの他の画家の作品に興味がひかれた。 特に、ファブリティウス、ファルコリエ、ウィッテなど。 ウィッテの「ヴァージナルを弾く女」がいい感じ。 とは言え、上野動物園にパンダを見に来たような人の多さにうんざりして、 さっさと美術館を出てしまった。 その欲求不満から国立西洋美術館に梯子(こちらも金曜日のみ時間延長)。 こちらは人が少ない。入口でチケットを買っていると、 隣の窓口でおばさんが 「ファミールはどこでやってるの」 と訊いていた。 さすが窓口係は慣れている。 「フェルメールのことですか」などと聞き返すこともなく、 即座に「動物園の方です」と答えていた。
そして国立西洋美術館の ハンマースホイ展 の方は素晴しかった(リンク先のサイトも充実。 3D でハンマースホイの部屋と作品を観られるページもあって面白い。) 本当に心が洗われた。 デンマークは油断できない国だ。 雑踏に苛立っていた心も休まり、 静かな気持ちで恩賜公園を少し歩き、 東京文化会館を見て感傷的な気持ちになったりしてから、 上野駅より地下鉄で帰る。
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