なつかしいぞ貴様
8 時起床。寝床でしばらく読書をして、
階下でシリアルと珈琲の朝食。
いつになく猫がなついてくるので、
「なつかしいぞ、貴様」などと一高風に叱りつつ、
猫用ホットカーペットを出してやったら、
すっかりカーペットになついて、近寄ってこなくなった。
寒かっただけらしい。
洗濯をしながら、掃除機がけをし、
昼食までは講義の予習などをする。
昼食には、御飯を炊いて酢飯を作り、
いただきもののイクラの醤油漬けでイクラ丼を作った。
一緒に卵の澄まし汁。午後は少し昼寝をしてから、書庫の整理。
夕方になって、また本を売りに行く。
思ったほど高く売れなかったので、
帰りのスーパーでは、
鍋の食材を買うのはやめて茄子とベーコンだけにした。
売り食いの生活も大変だ。
帰宅して、夕餉の支度。
御飯、うるめ鰯、沢庵、梅干し、豆腐の味噌汁。
夜はまた講義とプログラミング演習の予習。
世界チャンピオン戦、 第11局はドローで、アナンドが世界チャンピオンとなった。 アナンドがこのマッチで初めて 1.e4 を使い、 クラムニクがナイドルフに受けると言う、意外な展開。 すぐにシャープな中盤に入って、 クラムニクが 12. ... exf5 で危険なサクリファイスを受け入れる。 互いに一歩も引かず、このマッチ最大の山場を迎えた。 クラムニクの最後の一矢ではあったが、 アナンドが難しい乱戦を速やかに収束させて、24 手でドロー。 私にはあまりに早過ぎるドローに思えたが、 マスタたちの意見ではここがタイミングらしい。 例えばスーザン・ポルガーの速報 (Anand-Kramnik g11 LIVE)では、 その直前の手で 「ポジションは同等。ここからクラムニクが勝つチャンスは、 アナンドのポカしかない。アナンドがピースを出せば、黒には何もない。 すぐドローになると思う」と解説していた。
準備で勝負がついていたような印象が拭えないマッチだった。 自分が自分らしく指せ、敵には敵らしく指せないようにする、 それが出来れば必勝である。 その意味で、アナンドは完全にクラムニクを上回っていた。 世界最高峰のマッチにしては何となく、ぱっとしない印象だったが、 アナンドのセミスラヴ・メラン、ニムゾでの完勝、 10R と 11R のクラムニクの善戦などが印象に残った。 定跡研究の意味でも、豊富なアイデアを提供したマッチだったと思う。
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