まったりブレンド
8 時頃に起床。階下で猫に食事を与え、自分にはシリアルと珈琲の朝食。 珈琲を持って寝床に戻り、しばらくボンフィグリオリを読む。 アメリカに到着したモートデカイ閣下はワシントンDCのホテルで起床。 朝食のあと、ハイヤーでナショナル・ギャラリーに行き、 ファン・ダイクなどの絵画鑑賞(閣下の商売は悪徳画商)。 そのあと、 冷たいビールでランチをとるため、典型的な下層中産階級向けの店に行こう、 と運転手に命じると、 もう少しクラッシィな店にすべきでは、と進言され、 サー・トビーの「この服は飲みに入るのに十分に良いものじゃ、 このブーツもな」という引用で反論しているところだ。 サー・トビーって誰だろう、と思って調べたら、 シェイクスピアの「十二夜」に登場する愉快な酒好きらしい。
午前中はファイナンス仕事。数理ファイナンス理論の実践のため、 私も少々リスク資産の入ったポートフォリオを持っている。 ところで、数理ファイナンスを勉強すると儲かるんですか、 と昔は良く訊かれたものだ。(今は訊かれない。) 実際、数理ファイナンス理論は「誰もただで儲けられないし、 未来のことは誰にも分からない」ことが原理なので、もちろん儲からない。 ただリスクのコントロールについての洞察と手法が得られるだけだ。 自分の資産を全部、貯金しておけばリスクがないわけではない。 確かにその金額は安全だが、問題なのはその数字ではなくて、 それでいくら物が買えるかだ。つまり現金のみで持つと、 インフレによるリスクを全部引き受けることになる。 インフレの危険は常にあり、大変凶暴なものだ。 そのリスクの形が好ましい人もいれば、そうでない人もいる。 そうでない場合にはそのリスクを好ましい形に変形して、 コントロールできた方が良い。
昼食は冷や御飯と梅干し、うるめ鰯、白菜の漬物、沢庵など。 食後にお茶。少し食休みをして、腹ごなしに書庫の整理をしてから、 午後は数学を少し。 本線に戻って自分が書いたプレプリントの当該箇所を書き直したり。 しばらく離れていたので、頭を戻すのにまた少し時間がかかりそう。 次はプログラミング演習の準備など。 夕方になって、売り食いのためまた本を売りに行き、 そのお金でリカーマウンテンでパスタ各種を買って帰る。 帰宅して夕食の支度。 茄子とベーコンのアーリオオーリオと、白ワインを一杯だけ。 一杯と言っても私の一杯は普通の半分くらいで、 おそらくテイスティング用グラスで一杯と言うところだろう。 食後に珈琲。近所の商店街で買った珈琲豆だが、 ブラジルは煎りが浅くて、 むしろ「まったり」ブレンドの方が好みの苦さ。 次はこの情報を伝えて、再度、豆選びをしよう。
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