Friday, November 14, 2008

semi-god

7 時起床。今日も昨日に続いて良い天気だ。 京都は小春日和が続いている。ちょっと前まで冷え込んでいたのに、 急に暖くなったせいか、眠いようなだるいようなで、 体調がいまひとつ。 ゴミ出しをして猫に食事を与え、シリアルと珈琲の朝食をとりながら、 Project Euler から一問、遊びのプログラミングをする。 そのあと、午前中は書類と本の整理、院生のまとめノートの添削。 昼食は御飯を炊いて、もやしのお味噌汁、沢庵と白菜の漬物、卵御飯。 午後は少し休んでから、また朝の続き。 夕方、また本を売りに行く。 夕食はまた鍋だが、今日は目先を変えて、チゲ鍋にしてみた。 具は豚肉、豆腐、白菜、韮、えのき茸など。 あとは昼食の残りの冷や御飯を使って雑炊。

伊藤清先生が先日 10 日に、 京都市内の病院でお亡くなりになったとのこと。 確率論の分野では、ウィーナーやコルモゴロフと名前を並べても不思議のない、 この分野を代表する研究者だったので、 まさに「巨星墜つ」で間違っていないだろう。 私自身は、記念式典のようなイベントを除けば、 京大セミナでお見かけしたことがあるのと、 おそらくシンポジウムでの最後の講演だったと思われる講演を聴いたくらいで、 ほとんどお会いする機会もなかった。おそらく私より一つ上の世代までが、 伊藤先生と直接に親しくお話のできた世代だと思う。 大体、私は伊藤先生の弟子の弟子の弟子の世代なので、 曾孫くらいの距離感になるのか。 とは言え、そんな私ですら、喪失感とでもいうのか、 何か一つの時代が終わったような感覚がする。

確か 2000 年のこと、イギリスで L 先生に会ったとき、 「何か、伊藤のエピソードを教えてくれ」 と訊かれて、 「直接にはほとんど知らない。 我々にとって伊藤は semi-god のようなものだ」 と答えたら、L 先生は「半分だけか?」 と言っていた。 又聞きのエピソードを滅茶苦茶な英語で話したが、 L 先生の方はリトルウッドのエピソードを教えてくれたのだった。 当時はまるで、聞き取れなかったのだが。 伊藤先生は私にとって、そのような人であった。