白い上着
私の基準では「地獄起き」に近い早起きをして、 草津のホテルへ。 L 先生は今日の午前に帰られるので、 そのお見送り。 フロントのあたりで会うと、 昨日のパーティのときに言ったアイデアを計算してみたんだが…と、 清算手続きをしながらも領収書の裏に数式を書いて議論を始め、 ちょっとは見送りらしい挨拶をしようと思っていたのに、 結局、「はるか」に乗り込む最後の一秒まで数学の話をしていた。 うーむ、変わってないな… L 先生。
お見送りを済ませて、キャンパスへ。 シンポジウムの二日目。 今日は経済や数理ファイナンスの講演が集中しているせいか、 参加者も減っていたようだが、 かなり熱心な質疑応答が続き、 むしろこういうのも良い感じだろう。 流石に疲れが溜ってきたので、 シンポジウム終了後、すぐに帰宅。
明日の午後のエクスカーションの時間は、 休養かな…とか思いつつ、 「月の沙漠」を口遊みながらとぼとぼと家まで歩いているときに、 ふと思い出したことには、 私は随分と長い間、 あの詞に出てくるのは「亀」だと思っていた。 金の鞍には銀の亀、銀の鞍には金の亀、 二つの亀はそれぞれに、紐で結んでありました… シュールだ。 月の沙漠の駱駝の金の鞍には銀の亀、銀の鞍には金の亀が乗っていて、 しかも紐で結んであるのだ。 子供心にも凄い詩だな、さすが詩人は想像力が違う、と思っていたものだ。
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