Saturday, November 11, 2006

初日 0 + 1 + 0 = 1.0

東京オープンの初日。 今回は強い人たちが国際大会で留守だったり、 主力の学生、高校生陣が学園祭のシーズンで忙しいかったりなのか、 レイティング 1900 以上の参加者がゼロ。 こんなことは珍しい、とベテランの方が言っていた。 やや寂しい大会となったが、 NHK が中川笑子さんの取材に来ていて、 そこはちょっと華やかな雰囲気。 オリンピック関係だろうか?

第一ラウンド、中川さんの一つ上のテーブルで、 中川さんの対局を録画撮影中のカメラマンと音声さんを気にしつつ、 100 ほどレイティングが上の中学生と対局。 黒番、ジオッコピアノ。負け。 「子供相手にイタリア定跡を指してはいけない」のは鉄則だったのに、 ついついよく知らない定跡につきあって、簡単につぶされてしまった。 シャープな定跡で黒番だと、ちょっと無駄手を指すと簡単に負ける。 それに子供は毎日、イタリアンを指しているのだ。 あまりに簡単に負けたので、昼休憩が長かった。 午後、第二ラウンド。 今度は中川さんの一つ下、実際は同じテーブルのお隣で、 またカメラに見つめられる中の対局。 さらにレイティングの差のあるベテラン相手に白番。 シチリア防御、スヘフェニンジェンだったかナイドルフだったか、 手順が前後してよくわからない変化。勝ち。 こちらは K 側のポーンストーム、相手は Q 側で激しく攻め合い、 ポーンはほとんどないのに、 ピースがたくさん残った空中戦のような終盤になったが、 何とか競り勝つ。終わったときには、酸欠のようになって頭ががんがんした。 これでエネルギーを使い果たしてしまったが、 第三ラウンドは第五テーブルに昇格して、 さらに大きくレイティング差のある強豪相手に黒番。 オランダ防御、ストーンウォール(石壁)変化。 相手 K の前のポーン二つとナイトを交換する直感のサクリファイスをして、 激しく攻めたが、息切れして負け。最後は大ポカで悲しい負け方だった。 自分では手ごたえを感じていたのだが、 局後の検討によれば、どうも嘘サクリファイスだったようだ。 強い人は、受身になってからのシノギが強いな、と思う。

もう身体はふらふらだけど、明日もがんばろう…