Sunday, December 03, 2006

キングとジョーカー

昨夜は天才プログラマ K 氏とその奥様と松ヶ崎のお鮨屋さんで会食。 6 時半に入って閉店まで、長々延々と食べていた。 この前はトーナメントの直後で疲れていたのであまり話せなかったのだが、 今回はゆっくりできて良かった。 相変わらず良く飲む人で、その後まだ飲みたいと言うので、 家の近所のバーに電話してみたら、こちらは満員。 ひとまずお二人が泊まっている祇園に行って、 花見小路のバーを覗いてみると運良く席があった。 飲み直しで、1 時くらいまで。 こちらの店では、 奥様とバーテンダさんと隣りのお客さんの三人が皆、 埼玉の熊谷に縁の人達で、ローカルな話で盛り上がっていたのと、 K 氏が最近、スバラシク美味しい店を発見した、 と言う話の二つが印象的だった。 「ほほう…それってどんな店?」 「ブラジル料理なんだよね」「ブラジル料理?へぇ」 「でも、店の看板にはフランス料理、とも書いてあって」 「ブラジルでフランスなんだ」 「で、そこのアルゼンチン料理が美味しいんだよね」 「はあ?」。 謎だ。塩漬肉を切って焼いただけの何とか言う料理が絶品だそうで、 椰子の芽のサラダも美味しいそうだ。 次に東京に行ったときにでも、連れて行って下さい。

10 時起床。寒い。京都は昨日から急に気温が下がった。 昨夜はけっこう飲んだはずだが、特に二日酔いもなく爽やかに目覚める。 時間をかけて飲んだからだろうか。 午前中は「確率と統計のパラドックス ― 生と死のサイコロ」 (S.セン著/松浦俊輔訳/青土社)の残りを読了。 この訳者はいつも教養あふれる良いサイエンス本を選ぶのだが、 そのせいでいつも、訳があまり良くない。 昼食は近所のベンガルカレー屋さん。スパイスで身体が温まった。 午後は明日の講義の準備など。 夕方、食材の買い出しに行く。 京都の冬にしては、まだそれほど寒くはない。 ついでに本屋さんで、冬休みの読書用に「キングとジョーカー」 (P.ディキンスン著/斎藤数衛訳/扶桑社)を買う。 以前 サンリオ SF 文庫から出ていたのが、改稿復刊されたもの。 これは買っておかないと、またなくなりそう。 そう言えば、サンリオ文庫はどこに行ってしまったんでしょうねえ… 絶対に文庫ではペイしないと思われる凄いラインナップと、 驚くほどの悪訳で一世を風靡したものだったが。 今、思えばああいう下手物こそ、 引越しのときに処分したりせずに持っておくべきだった。 サンリオ文庫と富士見ロマン文庫を大量処分したのは、今から思えば痛恨。 夕食は御飯を炊いて、ウー・ウェン先生レシピの麻婆豆腐。白ワイン、一杯。 たっぷりの花椒がいい感じだったが、 今回はレシピの手順を確認した程度かな。次はもっと上手に作れるだろう。

Kramnik vs. DeepFritz, クラムニク黒番の第四ラウンドは、またドロー。 ペトロフ・ディフェンスのモダン・アタック。 ドロー・ツールの印象があるペトロフをクラムニクが指すとさらに手堅い印象。 絶対、負けません、と言う感じ。 でも勝ちもしません、と言う感じ、でもあるが。 今夜のクラムニク最後の白番で勝てるかどうかが見所。 対局自体とは別に、ペトロフ・モダンってなかなか面白い定跡だと思った。 ペトロフもちょっと勉強してみようかな… 一方、オリンピックのアジア大会では、 小島君がインド最高のプレイヤーの一人サシキランを相手にドローの快挙。 すごいなあ。