Thursday, May 03, 2007

初日 0 + 0 + 1 = 1.0 / 蒲田名物

トーナメント初日。 明治の「ショコライフ」と、 デアゴスティーニの「ハリー・ポッター チェス・コレクション」 のポスターが会場に貼られていた。 実際に「ショコライフ」の箱や、ハリー・ポッターのチェス駒も置いてある。 スポンサーになってくれたらしい。 やっぱりチョコレートは明治だよね。 強豪たちは隣りの部屋で同時に開かれている全日本選手権に出場しているので、 こちらのトーナメントは寂しいんじゃないかと思っていたのだが、 かなり強い人も参加しているし、40 人以上の盛況。 アベルバクと言う有名ロシア人プレイヤーと同じ名前の青年が参加していた。 何か縁があるのかただの同姓なのか。 またふらっと外国人がやってきて、全勝で薙ぎ倒していくのかな、 と思ったが、今日のところを見るに、勝ったり負けたりしているようだ。 隣りの部屋の日本選手権の方は、 今日が 5 日目だが中盤を過ぎてもまだ大混戦。 誰が優勝するかどころか、誰が入賞するのかも分からない。

持ち時間は 60 分プラス一手毎に 30 秒追加のフィッシャー式。 第一ラウンド。 三番テーブルからスタート。 Z スイス式によって、レイティングの高い人と低い人を意図的に組み合わせるためだ。 強敵を相手に黒番。ダッチ・ディフェンス。 かなり良い調子で、1 ポーン捨てて攻めたのだが、 クイーンを強制的に交換される手を見逃していて、 あっさり敗勢のエンドゲームに変換される。 頑張ってはみたが、結局負け。
第二ラウンド、既に 10 番以下のテーブルに陥落。 また黒番。今度は同じくらいのレイティングの相手。 懲りずにまたダッチ・ディフェンス。 また良い調子で、これは楽勝とさえ思っていたのだが、 ぽんと対角線でメイトの筋を作られ、それを防ぐには駒損するしかなかった。 これも意地になって最強の抵抗をしたつもりだが、やはり負け。 二連敗。この対局は勝ちたかったが…無念。 そしてふと対戦表を見ると、 私のすぐ下で A クラスの線が引かれていて、ショック。 A クラスに入れてもらえれば入賞の可能性があると思っていたのだが、 オープンでは流石に難しい。
第三ラウンド。ますますテーブル番号を下げ、ようやく白番。 フレンチ・ディフェンス。 相手はレイティングのない、年配の男性。 危険だ。こういうのは大抵、将棋の世界の人で、 チェスには慣れていなくても、読みも深いし、何より競技対局に慣れている。 そして、やっぱり手強かった。 時間で追い込んで、相手のポカで何とか勝ったものの、 正直に言って、かなり危なかった。

結局、初日は、0 + 0 + 1 = 1.0 ポイント。 大体、オープンクラスの下の方は皆、初日で 1.0 ポイントだったようで、 一応、事前のレイティング順位の程度には追い付いているようではある。 スロー・スターターなのだと信じたい。 でも、何だかんだと言って、Z スイス式は良く出来ている。 明日こそは、Z スイス式をぎゃふんと言わせてやりたいです。

夕食はホテルの近所の、 四川中華料理屋と焼酎居酒屋をあいのこにしたような、 奇妙な店で担々麺と餃子。 蒲田の駅前はちょっと変な店がいっぱいあって、 独特の雰囲気がある。 ちなみに、餃子は蒲田の名物らしい。