Saturday, June 23, 2007

君のための薔薇 / 成長

8 時起床。快晴。最近、休日でも早く目が覚める。 脅威だ。いや、驚異だ。とは言え、寝台から出たのは 10 時。 寝床本が二冊たまっていたのを読んでいたので。 一冊は技術書で、 もう一冊は「きみのためのバラ」(池澤夏樹/新潮社)。 小説ばかり読んでいるような印象かも知れないが、 実際は小説以外が多い。 これも最近の変化として、 買う本の量に読む量が追い付かなくなった。 読むのは僕一人なのに、書くやつが多くて敵わない。 みんなアウトプットし過ぎじゃないかな。 朝食はようやく珈琲。 そう言えば、 研究室用に一杯立てのコーヒーメイカが欲しいと思っている。 Russel-Hobbs とかどうかな… さすがイギリス製品だけあって、紅茶も出来るそうだ。 ただ、職場を快適な場所にしないように気をつけてもいるので、 判断の難しいところ。

午前中は掃除機がけをしてから、 近所のワイン屋に注文していたものを受け取りに行く。 朝から日射しが厳しい。 店の入口脇に大きな葡萄の鉢をおいてあるのに、 言われるまで気付かず。綺麗だな。 スーパーで少し食材を買い、 帰りにタリーズで予備の珈琲豆を買って帰る。 昼食は御飯を炊いて、卵丼。御飯を炊く傍ら、 古くなった玉葱と人参でコック・オ・ヴァンを仕込む。 午後は少し寝床でうとうとしつつ、時々、エッセイを読んだり。 夕食はコック・オ・ヴァンと御飯を一杯。 この場合、御飯はサラダなのかな…

日本人はもうそんなに働かなくていいんじゃないだろうか。 これからどんどん人口が減っていくのならば、 今あるリソースをより少ない人数で使うことになるから、 一人当たりは豊かになって行きそうなものだ。 「どんどん人間が増えていって、どんどん顧客が増えて、 どんどん組織が成長していって、 しかし積み上げた利益はさらなる成長のために再投資するので、 経営陣以外の構成員はちょっぴりずつしか(または、全く)豊かにならないが、 組織の未来と成長を信じてがんばろう」、 というモデルが自然な形ではもう、あり得ない。 成長と豊かさはカテゴリの違う概念のはずだ。 たまたま今のリーダ達の成長期にそのモデルが有効だったので、 その成長体験の呪縛から逃れられないのかも知れない。 「成長」と言う言葉の意味を考え直すと良さそうだ。 そう言えば、「彼も成長したよね」と言うときは、 大抵が「彼も世間でちょっとは痛い目もみて、角が取れて丸くなったよね」 とか、つまりは凡庸になったことを意味していて、 大して良い意味ではないと私には思われるが、 世間では良い意味で使われているようだ。

何かを待つクロソフスカヤ