「…それに、このさき残っている時間は、今までより少ないかもしれない。そんな状態で、 これまでの積み重ねをすべて捨ててしまうことは、なかなかできるものじゃない」 「すべてを捨てるわけではないわ。自分はここにいる。叔父様が三十六年間で築き上げたほとんど すべてのものが、今、この車に乗っているのよ。しがらみというのは全部、叔父様以外のものです」
9 時起床。今日もまだまだ暑い。 やや食欲がなくて昼食は素麺。梅干しと海苔。 午後は少し昼寝をしてからお仕事。 先日の挫折の後、別の問題を考えることにした。 前のようにコンクリートなものではなくて、 むしろ自由に発想できるタイプなので、 目先と気分も変わっていいかな、と。 夕方になって食材の買い出し。 夕方とは言え、蒸し暑い。秋はどこに。 帰宅してお風呂に入り、 夕食は焼いた茄子とオクラをあえた冷製スパゲティを作った。 ちょっと塩に頼り過ぎたか。足りないのは…檸檬かな。
「計算の終わり」© HARA, Keisuke 2007
posted by Keisuke HARA at 8:55 PM
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老猫一匹との隠居暮らし。著書に「測度・確率・ルベーグ積分」(講談社)、訳書に「世界を変えた手紙」(デブリン著/岩波書店)など。
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