Wednesday, November 07, 2007

一杯の教訓

8 時起床。ガラス瓶類のゴミ出し。 珈琲を飲みながら、購読しているブログを一通り読む。 通信チェスの手を少し考えて、 昨夜からそのままにしてあったシンクの洗い物を片付け、 サンドウィッチを作り、出勤。 水曜日は事務デー。 確認書類を送り返し、履修要項の原稿案に目を通し、 来年度の専門科目時間割の希望時間アンケート用紙を作る。 昼食は研究室で、 イングリッシュ・ブレックファーストでサンドウィッチを食べながら、 少し自分が考えている問題の計算をする。午後も事務。 新学部あてに時間割作成用データの催促メイルを書き、 新学部の教科書関係でメイルを書き、 各学部の基礎専門科目の時間割作成と担当講師の配置を出来る限り進める。 16 時から学科会議。意外と早く一時間ほどで終わった。 学生食堂で夕食をとって帰る。 車中の読書は、「ハートの4」(E.クイーン/大庭忠男訳/ハヤカワ文庫)。

今日も電車が遅れていた。いかにも一杯一杯な感じがする。 電車の中で、R 大学の広告を見た。さらに何箇所か入試会場を増設したことと、 日程が違えば、学部が同じでも方式が何でも、何回でも受験できます、 と言う宣伝が赤字で書いてある。もっと、もっと、もっと、 と言う声が聞こえるようだ。 こんな話を思い出した。あるビジネススクールでの、 タイムマネジメント講座の最終講義にて。

講師は、透明なバケツを教壇においた。 そして、教壇の下から大きな石の入った箱を取り出し、 その石ころでバケツを一杯にして、こう訊いた。 「もう一杯でしょうか?」。 前の学生が、一杯です、と言うと、 今度は教壇の下から小さな石の入った箱を取り出し、 その石をさらにバケツに全部入れて一杯にした。 「もう一杯ですか?」とまた訊くと、 今度は学生たちも、まだ入ります、と答えた。 講師は微笑むと、バケツにさらに砂利を一杯に入れ、 その上からさらに砂を一杯に入れた。 「もう入りませんか?」。学生が、流石にもう入らないでしょう、 と言うと、 講師は最後に教壇の水さしから水を全部そのバケツに入れて、 こう尋ねた。「さて、この教訓は何でしょう?」。 一番前に座っていた、野心に溢れる将来の MBA がすぐに答えた。 「これで精一杯だと思っても、 工夫と努力次第で本当はまだまだ出来る、と言うことですね!」 「違います」。 今度はやや後ろに座っていた女子学生がおずおずと答えた。 「これはスケジューリングの重要性の教訓です。 融通の効くものを後で配置すれば、同じ時間でより多くの仕事ができます」 「近いですが、少し違います」。

この教訓は、貴方にとって大きなものから入れなさい、です。 そうしなければ、気付いたときには、 あなたのバケツはつまらない小さなものだけで、 例えば、泥水で、一杯になっているでしょう。 もう大きいものは入りません。