Thursday, December 25, 2008

クリスマスは(事実上)お休み

8 時起床。階下でホットチョコレートを作って、寝室に戻り、 趣味のプログラミングとか。 しばらくして起き出して、朝風呂に入る。 外は雨が降り始めたようだ。雪になるほどには寒くない。 昼前に郵便局に用事に行き、 ついでにそのすぐ近くのカレーライスのチェーン店で昼食。 グリーンスープカレーと、サラダ。近所で食材や珈琲豆を買って帰宅。 一時間ほど昼寝をしてから、読書。 「アナバシス」(クセノポン/松平千秋訳/岩波文庫)を読了。 就寝前に一章だけ、というように少しずつ読んでいたので、 けっこう時間がかかった。しかしそれだけのことはあり、 カルヴィーノの忠告に従って、一字一句飛ばさずに読んだのが良かった。 戦略と内政と外政の、いや人生の、問題集(模範解答つき)と言えましょう。

一万人を越えるギリシア兵たちを率いて 6 千キロの大撤退戦を行うクセノポンには、 数々の困難な問題が降り掛かる。 一万人以上の軍隊が移動していくのだから、通過される方にとっては大迷惑だ。 軍隊とは言え、現地人にとってみれば略奪者集団に過ぎない。 国が変わる度に現地の指導者との交渉で、 それも友好国だったり敵国だったりするが、 いずれにせよ大量の傭兵たちの食糧と賃金を手に入れて、 通り過ぎていかねばならない。 外にはギリシア対ペルシアの問題があり、 内には昔からのアテネ対スパルタの問題があり、状況は刻々と変わっていく。 略奪者となった負け犬たちの惨めさを、 規律の「様式」(スタイル)だけが拭う撤退戦の繰り返しの中、 率いるもの同士の反目があり、 率いられるものには率いるものへの不信と疑惑がある。 例えば、新しい雇い主が約束したはずの給料を支払ってくれない。 各人の思惑と、状況と、ずる賢い佞臣が関わっている難しい状況だ。 雇用者である友好的でない国と、 被雇用者である一万の傭兵たちの間に立つクセノポンはどうするのか。 「アナバシス」はそれら典型的問題の実例集であり、 その解答集でもある。

そのあとは、夕食の支度の時間まで、 「計算機プログラムの構造と解釈」(サスマン=エイブルマン=サスマン/ 和田英一訳/ピアソン)で Lisp の勉強。 外は雷が鳴ったり、晴れたり、雨が降ったり、おかしな天気。 夕食はもちろん、肉骨茶(2 回目)。 今日はチキンライスの素を使って、 チキンライスも炊いてみた。胡瓜とトマトを切っただけのサラダ。 白ワインを一杯だけ。 食後に珈琲とシュトーレン一切れ。 今日は仕事らしいことを一切せずに、のんびりしました。