Monday, January 19, 2009

最終講義

8 時起床。珈琲とチョコレートの朝食。 御飯を炊いて酢飯にし、 昨夜仕込んでおいた干瓢、椎茸、卵焼きで海苔巻を作って、 タッパに詰め、衣笠に出勤。 講師控室で持参した海苔巻を食べながら、講義の予習。 うーむ、酢飯を少なめにしたので巻きがあまいのと、 椎茸の味つけに問題がある。 この前行ったお鮨屋さんで、椎茸を煮るのが難しい、 と聞いたが、やはりその通りであった。 とは言え、自分で作って自分で食べる分には許せる範囲だったので、 あともう少し工夫して練習するくらいで十分だろう。

生協書籍部で、「ミル自伝」(J.S.ミル/朱牟田夏雄訳/岩波文庫) が出ているのを見つけて買ってしまう。 引越し前で本を買うことを自粛しているが、文庫だし、この本は許されるだろう。 12:30 から「数理の世界」の最終講義。 いつもは 30 人もいないくらいなのに、 大きな部屋の後ろまで一杯、おそらく百数十人くらい聴講者がいた。 割線定理、複比、トレミーの定理とその逆、 円対応定理などをおさらいしてから、 半球面上に非ユークリッド幾何を作る。 続いて、14:10 から「情報の数理」の最終講義。 こちらもいつもの倍か三倍くらいの聴講者数。 信頼できない経路と、Shannon の基本定理など。 これで大学での私の講義は全て終了。 あとは、学生の企画で一回だけ短い退職講演をするが、 もう大学で講義をすることはないだろう。 講義のあと、 毎回両方の講義をモグリで聴きに来てくれていた他学部の先生が、 餞にとニュージーランドのワインの紅白セットを下さった。 ありがたいことである。 バスで帰宅してから出直して、近所のスーパーであれこれ買い物。

まずお風呂に入って、髪からチョークの粉を落とす。 湯船の読書は「ダンディ」(R.ケンプ/桜井哲夫訳/講談社現代新書)。 夕食は鶏と豚の水炊き、胡瓜巻きと干瓢巻き。 リースリングを一杯だけ。あとは饂飩。ちょっと食べ過ぎかな……。 食後は珈琲とチョコレート。