茶碗とナイフ
7 時起床、慌てて身支度をし、ゴミ出しをして、すぐに出勤。 今日も寒い。9 時から今年最後の卒研ゼミIの予定だったが、 発表予定者の体調不良で昨夜急遽キャンセルされ、 それと同時に自動的に終了することになってしまった。 昨夜、参加者全員にメイルで報せたが、 やはりメイルを見ていない学生もいてゼミ室で待っていたので、 いつも通りに出勤した甲斐があった。 午前中はこれで時間が出来たため、研究室の片付けをしたり、 添削用に論文を印刷したり、それを添削したり。 保健センタで所要を片付けてから、学生食堂で昼食。
学生が食事しているのを見ていると、 お茶碗をちゃんと持てない人が多いのに気付いた。 箸を持てない、と言う話を良く聞くが、 箸の持ち方はまあそれほど変ではない。少なくとも、 回転寿司に凝り始めたフランス人程度には様になっている。 しかしお茶碗の方は、あれこれユニークな持ち方が観察された。 躾の盲点なのかも知れないし、 子供の頃から洋風の生活なのかも知れないなあ、と思いつつ、 昼食を食べていた。それで思い出したが、 私が横溝正史的田舎を出て初めて上京し、 大学に入学したときのこと、 初めて入ったキャンパスの生協食堂で、 普通の学食ランチをナイフとフォークで食べている同級生を目撃したときには、 相当のカルチャーショックを受けたものだった。 お里が知れることを書いてしまうと、 私はそれまでナイフを使って食事している人を見たこともなかったくらいだ。 いや実際、私の実家には今でもナイフはないと思う。 街生まれ街暮らしの今の若い人は、「まあ、そんなことってあるのかしら、 面白いかた。ちゃんとしたナイフがなければ、ライヨールでよろしいじゃありませんの、 野趣があって結構かも知れませんわ。それに、誰でもお茶碗くらい持てましてよ」、 とか思っているかも知れないが、日本が豊かになったとは言え、 昭和はそれほど遠くはないのですよ。
午後は 12:30 から卒研ゼミS。 再配置不変バナッハ関数空間、Muirhead 最大値関数など。 これで、今年度の卒研ゼミSも終了。 続いて、14:10 から「プログラミング演習」。 演習のあと、雑用を少し。外は猛烈な雪になっていた。 吹雪の中を帰る。自宅最寄り駅についたときには、 京都は滋賀より少し気温が高いのか、 みぞれと言うよりは、ほとんど雨になっていた。 身体が冷え切ってしまったので、 帰宅してすぐにお風呂に入る。湯船で "SICP" を読んだ。 お風呂のあとは夕食の支度。また、鶏の水炊き。 ボルドーの白を一杯だけ。 鍋のあとは、長葱を沢山切って入れ、饂飩にしてみた。 食後は珈琲とチョコレート。
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