Monday, January 16, 2006

文系講義最終回

衣笠文系講義の最終日。 聴講者数が急増されても困るので、 レポートを授業の前に集めるようにしたら、 授業が始まるときにはいつもと同じくらいの人数。 学生さんはそれぞれにお忙しいのだなあ。 でも、「数理の世界」も「情報の数理」も、 毎回およそ数十人くらいの学生が、 文系での数学講義であるにも関わらず、 熱心に聴いてくれて、意外であると同時にありがたいことであった。

今日の「数理の世界」は、 半球面上に「点」、「直線」、「鏡映」を定義して、 合同変換を作り、「長さ」を適切に定義し、 このモデルでは「直線」に対して、 その上にない与えられた一点を通る平行線が丁度二本引けること、 つまり非ユークリッド的な幾何学が実現されていることを示して、 最終回とした。 「情報の数理」ではこれまでに用意したことを使って、 シャノンの第一定理を証明して終わり。 どちらも二百通近く、合計四百通のレポートで一杯になった鞄を、 よろよろしながら持ち帰る。 これを(同じ量の中間レポート分をあわせて)採点するんだよなあ…

今日の夕食は、昨日仕込んでおいた鶏のワイン煮。 仕上げに野菜などを入れ、少し煮詰めて完成させる。 冬はやはり、煮込み料理が美味しい。 ただ、一人分、という分量で作りようがないので、 どうしても何食か続けて食べなくてはならないのが問題だが。