モデル
簡単パスタの昼食をとって、出勤。 あれこれ雑用して、夕方は解析セミナ。 物理学科の先生が湖の微生物の個体数のモデルについて話されていて、 なかなか面白かった。 帰宅、八時頃。 白菜、豚肉、豆腐などで簡単一人鍋の夕食。
観測にぴったりあうモデルが意味することと、 現象を理解した、と言うことの間にどれくらいの差があるのか、 私はいつも気になる。
「…それに、このさき残っている時間は、今までより少ないかもしれない。そんな状態で、
これまでの積み重ねをすべて捨ててしまうことは、なかなかできるものじゃない」
「すべてを捨てるわけではないわ。自分はここにいる。叔父様が三十六年間で築き上げたほとんど
すべてのものが、今、この車に乗っているのよ。しがらみというのは全部、叔父様以外のものです」
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