Wednesday, March 08, 2006

カイゼン

シンポジウム、三日目。 今日は午前中の二コマだけで、午後はエクスカーションまたは休憩。 エクスカーションをどこに入れるか、あるいはそもそも入れないか、 毎年議論があるのだが、 五日間にも渡るシンポジウムでは、 途中に軽い日があると参加者にとっても主催者側にとっても、 楽なことは確かだ。

それはさておき、 以前と比べてシンポジウム全体のオーガナイズが随分と省力化されたように思う。 第一に、以前は我々確率論関連教員のローカルオーガナイザと、 それが特に専業ではない事務の数名、ときに一名だけで、 何から何までほとんど全てのことをやっていた。 今ではかなりの部分がアウトソーシングされている。 第二には、期間中のスタッフとして働いていくれている学生たちに、 毎年のノウハウが蓄積されて、雑務がスムースに動くようになった。 このシンポジウムシリーズは今回で 6 回目で、 今まで様々の失敗を繰り返してきたが、 そのおかげでかなりの知恵が蓄積されている。

実際、ここの学生たちは本当に良く働くねえ、 と言う感想を外部の方からよくいただく。 A 堀先生は、「払ってるからね」と即答していたが、 勿論、それだけではないだろう(確かに、結構払っているけど)。 思うに、例えば東大や京大にいれば、 学生のうちから国際的な研究活動に触れる機会がいくらでもある。 しかし、ここではそうではない。 この機会は学生にとっても貴重なのだ。 無論、数学はそもそも国際的な学問なので、 特に「国際的」という言葉を意識する必要はない。 それでもやはり、外国から沢山の研究者がやってきて、 何だか皆でわいわいやっているのを、 すぐ近くで眺めることにはそれなりの意味がある。