Tuesday, April 25, 2006

エスピオナージュ

昼食は月見饂飩。 ひょっとしたら、ハーディの不等式かその類が使えるかも、 と思って図書館に調べに行く。 関数の可積分性をその微分の可積分性から出したいことは結構あって、 色んな不等式が知られている。 しばらくあれこれ試してみて、 これと同じことを一年前にもやって駄目だったことを思い出した。 ハーディの不等式のような一般論で行くところは今では易しいところで、 意味のある結果はもっと詳しい情報を使わないと出ないんだろう。

夕食は手間のかかる料理を作る気力がなくて、納豆パスタ。 夜は少しチェスの勉強と、読書。 「パンドラ抹殺文書」(バー=ゾウハー)、読了。 まさにページターナーで、どんどん読ませる。 でもやっぱり、ル・カレの渋さの方が僕は好きだなあ。 ル・カレのスマイリー・サーガ以降、 「パンドラ」のような派手でサスペンスフルなストーリーは、 やや安っぽく見えてしまうことは確かなのでは。 しかし、傑作であることもまた確かで、 このチェスのような華麗なエンディングは凄い。