Midnight Disease
ちょっと寝坊。 午前中は講義の予習。 昼食は豚丼を作って食べる。 午後は京大の金曜セミナへ。 数理研の Y 君が一次元拡散過程の話をしていた。 私は一次元拡散過程が大の苦手で、 何を聞いてもほとんどさっぱり分からない。 セミナの後は、河原町に出て、 夕食は祇園のクープ・ド・WG で。 オードブルと、メインは鮎魚女のポワレ。 アイナメは焼いても、煮ても、刺身にしても美味しい魚だ。 シェフは最近、魚に凝っているのか、 5月以降は鮎、鱧などを出したいと抱負を語っていた。 楽しみにしていよう。
「書きたがる脳」はなかなか面白い。 著書の神経科医アリス・フラハティ自身が、 「ハイパーグラフィア」になって患者として 精神病院に入院していたそうで、 この本自体がハイパーグラフィアの症状の所産なのでは、 と思うくらい。 科学書の範囲を越えているのではないかと思われる箇所が散見されるし、 これはある意味では、 自分についてとめどなく書き散らした文章なのではないか、 と言う疑惑も消えない。 「それから四か月、わたしは毎日多幸感と恐怖のあいだを激しく往復していた。 調子のいい日には午前四時にアイデアいっぱいで目が覚め、 言葉は官能的な香水のように触手を伸ばしてわたしを包み込んだ。 扉が開かれて熱帯の熱い風が、 孔雀の羽やルビーやサルや香料を乗せた船を運ぶ風が吹き込んでくるかのようだった…」 (同書23ページ)。
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