楽観的な王子
雨の日は良く眠れるなあ。 午前中はベント・ラーセンの棋譜など並べる。 「デンマークの王子」ことラーセンって、 凄く面白いプレイヤーだと思うのですけれど、如何? 棋風はロマンティックでもあり、ハイパーモダンでもあり、 カスパロフ本第四巻によれば「楽観主義的過ぎる」 ところも好感が持てる。 私はもともとニムゾヴィッチが好きなのだが、 ラーセンのスタイルは何となくニムゾヴィッチに似ている。 とは言え、性格はかなり違うようで、 ニムゾヴィッチのトレードマークの陰険さはどこにもなく、 そこには代わって陽気な楽観がある。 ニムゾヴィッチが悲観的過ぎて世界チャンピオンになれなかったのなら、 ラーセンは楽観的過ぎてなれなかったような気はする。
今日は一日休暇に決めて、午後も読書したり、昼寝したり、 猫の肉球をもんだりしていたら、夕方になってしまった。 近所のワイン屋に注文していたワインを受け取りに行く。 リースリングを二本。もう夏だなあ。 夜は近所のバーで食事。 68 年は有名な外れ年。でも、きっと人間は当たり年だったと信じたい。
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