イベントとフラグ
休日。今日も暑いし、湿度も猛烈に高い。 ときどき雷を伴って豪雨。 棋譜を並べたり、読書したり、昼寝したり。 夕方、執事が浴衣姿で居間にいた。 これから祇園祭に行くとのことで、待ち合わせの連絡待ちらしい。 あとどれくらいなの、と尋くと、 分かりませんねぇ、女の子はほら、 着付けとかお化粧とか大変じゃないですか、 雨が降るかどうかも気にしなきゃいけないし、 との返答。なるほどねえ、青春だねえ。 僕にはそんな青春イベントはなかったけど、なぜだろう? と素直に訊いてみると、それは博士が イベントを起こすフラグを立てずにスルーしてきたからですよ、 とゲームプログラマらしい回答だった。 フラグは常に立てるよう努力しないといけないらしい。 たとえば、今日のシチュエーションなら傘を持っていかなくてはならない。 ひょっとして雨が降ったら、女の子に傘をさしかけることになって、 相合傘イベントが発生するのだそうだ。 可能性は低くてもフラグを立てておかないと、 そもそもイベントは起こらないわけですよ、と懇々と説明される。 そうなのか…それはせめて20代のうちに知りたかったな。
この待ち時間で、前の執事給料の端数を賭けてブリッツを一局。 5 分プラス一手 5 秒、黒番。パーペチュアルのドロー。 この前、「ボビー・フィッシャーを探して」を観たせいか、 無理に攻め過ぎた。 それにやはり秒刻みではタクティクスが全然見えない。 祇園祭に行く執事を居間で見送って、 クロ(ソフスカヤ)に御飯をやり、 自分の夕食にオムライスを作り、 夜は「働くということ」(R. ドーア著/石塚雅彦訳/中公新書) を読む。 祇園祭だし、この前買ってきたブリュット・ゼロでも一人で飲むかな、 と思ったのだが、 イベントもないことだし、月曜も通常営業日で連休なわけでもなし。 来週の木曜日が今期最後の講義なので、その夜にでも開けよう、 と後回しにする。
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