Sunday, August 06, 2006

普通の生活2

また早朝に目覚めてしまった。 こんな嫌な習慣は早く身体から抜け切ってもらいたい。 今日も外の日射しは激しく眩しい。部屋の中から窓の外を観察するに、 今日の京都の最高気温は、日陰の風通しの良い芝生の上、 地上 1.5 メートルで計測して 37.5 度といったところだろう。 荒れる海に浮かぶ船を陸から見るのは楽しい。 外に出なければ完璧な一日が過ごせる。 朝から湯船に入り、ドライマティーニを飲みながら、 美しい文章とは何かを思い出すために、 カポーティの短編を読んで、そのまま少しうとうととして、 すっかり冷めた湯船の中に自分を発見して、 水の感触をこの胸で味わいながら、 アヒルのおもちゃでひとしきり遊んでいたところで、 誰に意見をされることもない。 平和で完璧な一日、そう、ヒバリがピーときて、 横からカタツムリが出てくるあれだ。 えーと、キーツだったかブラウニングだったか… とにかく、神はそらに知ろしめす、すべて世は事もなし、だ。

昼食にトムヤムクンを作る。 必要なスパイス類などが一袋になって売っていたので。 海老は頭も殻もついたものが良かったのだが、 品質を優先したら剥き身しかなく、 おかげでさらっとした感じに仕上がってそれはそれで良かった。 私はもともと辛いものが好きなので、 自分一人のために料理をすると、危険なくらい辛いものを作ってしまう。 卵と玉葱だけの炒飯も作って、一緒に食べた。 午後は二時間ほど昼寝のあと、読書。 夕方、少しは涼しくなってきたところで食材の買い出し。 三食分作ってしまったので、夕食も激辛スープを食べねばならない。 そのままでは芸がないな、と思って、 ベトナムの米麺があったのでフォーらしいものにしてみる。 なかなか美味しい。これはいいアイデアだった。 夜はお風呂で、ドライマティーニを飲みながら、 美しい文章とは何かを思い出すために、谷崎潤一郎の短編を読む。

明日は秘密のお仕事で東京に出張。一泊の予定。 ホテルの通信環境が良ければ、深夜に更新します。