Tuesday, October 24, 2006

ゆっくりしてはる

昼から個研で、二人の学生の卒研配属相談の面談。 他にも数名、メイルで相談があったのでその返事とか。 会議までの時間を使って、健康診断に行く。

X 線撮影から始まってあれこれあって、 採血、心電図、そして内科診察で終了。 最後の内科診察でお医者さんの前に座ると、 さっき取ったばかりの心電図をふむふむと見た医者が、 「このハートレイトの低さは……スポーツをされてますね?」 と言う。「いいえ、(チェス以外には)何も」と答えたにも関わらず、 「陸上か、水泳でしょう」と、畳みかけてくる。 「いいえ、全く」と答えてもまだ、 「じゃあ、遠くにお住まいで自転車か徒歩で通勤ですか」と言う。 「電車とバスです」と答えると、 「…たまたま、ゆっくりしてはんにゃ。(京都弁)」 と結論されてしまった。ロハスな心臓なのだろうか。

採血のために昼食をとっていなかったので、 血を抜かれた分を取り返すため随分と遅めの昼食をとって、 夕方から、某委員会の会議。三時間ほどで終了。 帰りに、卒研配属希望表を見に行くと、 私の研究室への配属を希望する学生は既に 12 人で、 リミットの 13 人まであと一人。 明日の夕方が締切なので、オーヴァするかも知れない。 12 人だとしても、卒研ゼミは最低 3 つには分けなければいけないだろう、 とすると院生のゼミもあわせて 4 つ、 そして講義が半期に 3 つで…とか数えているとブルウな気持ちになってきて、 そのまま帰る。9 時少し前に帰宅。 しかし最近、私の周りにはとても多忙な人が多いので、 ゆっくりしてはる心臓を持つ私が、 これくらいで忙しいとか愚痴を言ってはいけないのだな、 と思う今日この頃。 例えば、近頃ほとんど執事を見かけないのだが、 大トラブルで燃えさかるラインにヘルプで入って、 毎日、座ったままか、運が良ければ床の上で寝袋で寝て、 それ以外の時間は全てコーディングしているそうだ。 この前、シャワーを使いに来たのに偶然出くわしたので、 「何も修羅場にヘルプに入らなくても」と声をかけると、 「ふっ」とニヒルに笑うと、「私が、修羅なんですよ…」 と言い残して、また戦場へと帰って行った。 その背中に「俺がやらねば誰がやる」と書いてあるような気がした。