Thursday, October 19, 2006

偶然と必然

午前中は「プログラミング演習」。 12 時 10 分に終わって、12 時半までに食事。 今日も昼食は生協食堂。穴子丼。 午後の最初の 1 コマは来年の卒研配属相談のための、 オフィスアワに確保しておいたのだが、 学生は誰一人として現れず、 結局その時間を利用して、 「プログラミング演習」の提出レポート全部を添削してメイルで返却した。 14 時 10 分から、卒研ゼミのパート1。 マルチンゲールの残り、 Doob の上向き横断回数補題、前向き収束定理など。 17 時半に終了。 しばらく雑用をしてから帰宅。

毎日、生協食堂のような気がしてきたので、 夕食は自宅近所のバーにて。 地鶏と茸のキッシュと、豚バラ肉の煮込み料理。 キッシュは山羊のチーズを使ってみました、 と言うので、ほほう、と思いながら食べると、 チーズは溶かしているのでなく、形を残して入っていた。 なるほど、これもまた面白い感じ。 そして、今日は初めて、キッシュはもう売り切れです、 と言う言葉を聞いた。この早い時間に売り切れとは。 F 村シェフのキッシュは名物になってきたようだ。 煮込み料理は脂の乗ったバラ肉を巻いてから輪切りにしたような、 バームクーヘン状。バロンコーレと良い相性。 最後に、マール・ド・ブルゴーニュを一杯だけ飲んで帰る。

今日の車中の読書。「奇偶(上)」(山口雅也著/講談社文庫)。 私は勿論、偶然の現象に深い興味を持っているので、 こういう話は大好きだ。 そもそも専門に確率論を選んだのはそういうこともあってのことだが、 確率論は完全に数学なので、 最近はもっとアートとしての側面のある統計学にも密かに興味を持っている。 とりあえず、ラオの「統計学とは何か」(ラオ著/藤越・柳井・田栗訳/丸善) には、深く感動した。今では品切れか絶版かで手に入らないのが残念。