第七日、元旦/「繻子の靴」了/「双月城の惨劇」
昨日大晦日の夕方、京都から「スーパーくろしお」で実家に帰る。 電車に乗っているのは合計二時間くらい。 新年一月一日、9 時頃起きて、 御節料理と白味噌丸餅のお雑煮を食べる。 お土産にシャンパーニュ(Pertois Moriset)を持って行ったのだが、 両親ともに飲まない人たちだし、 妹もそれほど飲まないので、 御節を肴にほとんど自分で飲んでいたような。 私の実家の御節は今時滅多にお目にかかれないくらい、 質素で地味なものである。 ごまめとか昆布とか黒豆とか数の子とか縁起ものの他は、 蒲鉾、高野豆腐、だし巻き卵など普段のおかずのようなものが、 かなりの場所を占めるのみ。 まあ、それがしみじみして良いのだけど。 父と妹は初詣に行ったが、 私は昼も御節とか茶碗蒸しとかを食べて、 シャンパーニュを飲みながら、読書をして時間をつぶす。 妹が帰ってきて、おみくじの結果を読んでいた。 「ほら、恋愛運ばっちり!『一筋に愛し抜け』。って誰を?人類?」。 一人でボケて乗りツッコミ。しかも二段だ。関西人だなあ。 夕方、「オーシャンアロー」で京都に戻る。帰りは早くて、 全部で二時間もかからなかった。 夕食は、お土産に詰めてもらってきた、 御節料理の残りと巻き寿司と稲荷寿司でまたシャンパーニュ (赤いラベルの Fleury)。
往復の車中と実家での読書。 「繻子の靴(下)」(P.クローデル/渡辺守章訳/岩波文庫)、読了。 やっぱり舞台で観るべきだろう。 でも「繻子の靴」を全編上演なんて機会があるのだろうか。 "Lifehacker"(G. Trapani/Wiley Publishing Inc.) 読了。 blog で購読しているので、特に感心するような新しい話もなし。 次は「双月城の惨劇」(加賀美雅之/光文社文庫)。 最後の解決編の手前まで読んだ。 今時、古城で連続密室殺人って、と思うけれども、 やっぱりこういうのってわくわくするなあ。
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