Sunday, April 01, 2007

シルクハットから兎 / 大中小の中

8 時半くらいに起床。良い天気。 珈琲だけの朝食をとって、大阪のチェスクラブに向かう。 予定通りに着。今日はけっこう人が多い。多分、 今日は元全日本チャンピオンの W さんが参加されるからだろう。 私が対局することはないにせよ、強い人と当たれる可能性も高くなるし、 賑やかなのは結構なことだ。

第一ラウンド、クラブ・チャンピオン O さんと対局。 白番、シシリアン・ナイドルフ。 序盤を思った以上にうまく指せて良い気分でいたら、 激しいブランダーでクイーンを取られてしまう。 よっぽど投了しようかと思ったが、 こんな序盤のうっかりで投了も申し分けない。 それに、良く良く見るとこちらのピースは中央に集まっているし、 黒はキングも初期位置のままだ。 1 ピース取り返すくらいの手は出来そうな気配がする。 私は女王様を獲られたのではない、こちらから棄てたのだ、 リガの魔法使いタリばりの華麗なサクリファイスを決めたところなのだ、 と自己暗示にかけ、 実際のところは、 二本の指を左右に振ってほら三本あるでしょ、 と言うようなレヴェルの手品を開始。 そして、シルクハットから兎を無理矢理取り出すことに成功。 クイーンを取り返した。 何でもやってみるものだね。 ほぼフェアなエンドゲームに持ち込み、 ついには黒のブランダーで 1 ルークを取って、勝ち、

第一ラウンドを終えて、昼食。 クラブの近所のカレー屋さんに入ってみる。 メニュは、「大」「中」「小」の三つしかない。 お客を見ると、皆、見たこともないほどの大皿で山盛りのカレーライスを食べている。 きっと常連用の特別メニュに「特大」ってのがあるんだなあ…、 と思いつつ「中」を注文すると、 出てきたのはその同じサイズの大皿に山盛りカレーだった。 意地になって全部食べた。さすがに食後、気持ち悪くなった。

そのまますぐに第二ラウンド。 クラブのマスターと対局。同じくらいのレイティング。 黒番、ダッチ・レニングラード。 実は指したことのない定跡で、序盤でやっぱり間違えた。 ついには 1 ピース取られ、 ポーン vs. ナイトとポーンのエンドゲーム。 結局は負けたが、丸ごとピース落ちしている所から、 エンドゲームでかなりの所まで追い付き、 我ながらうまく指せたと言う手応えを感じた。 ちょっとはエンドゲームが分かってきたかも。 続いて、第三ラウンド。 まだレイティングのない中学生と。白番、スコッチ。 中学生は大抵タクティクスに長けているので、 どんどんピースを交換して、ポーンと大駒だけのエンドゲームにする。 やはり、そこまではかなり指せていたのに、 エンドゲームの感覚には慣れていないらしい。 簡単にポーンをむしり取って、最後はメイトで勝つ。 今日のポイントは 2.0 でした。