Sunday, March 25, 2007

松ヶ崎の教会にて

9 時起床。くっきりとしたチェス盤と駒が見えていて、 私はビショップとナイトで相手のキングを詰めに入っていた。 ナイトが 2 段目と 4 段目の間をピルエットしながら、 キングを隅に追って行く。ああこれなら目隠しチェスも楽勝だな、 と思ったところで、目が覚めた。 夢でチェスが指せるのなら、何故、目が覚めているときに、 目隠しチェスができないのか不思議だ。 珈琲とバゲット二切れとクリームチーズの朝食をとっていると、 執事が階下に降りてきた。今日が式なのにゆっくりだねえ、と言うと、 午後からですからね、今から婚姻届を出してきます、 とのことだった。昼食は長葱と卵の炒飯。

NHK 教育で本因坊秀策伝の再放送を観ていたら、 つい遅くなった。あわてて支度して、地下鉄で松ヶ崎の教会に向かう。 15 時から式。ぎりぎりセーフで教会に飛び込む。 赤面するほど牧師がノリノリだった。 賛美歌を歌わされることもなく、あっさり式は終了。 次は中庭で写真撮影とかご歓談とか。 来ないのかと思いましたよ、などと新郎に言われたりして、 一応は新郎新婦と三人で写真撮影。ちょうど、雲が晴れて良い天気。 16 時半からすぐ横のレストランでパーティ。 このレストランは前に某食事会で来たことがある。 立派なバカラのシャンデリアがあって、二面ガラス張りの随分と綺麗な店だ。 新郎新婦ともに某T○SEの社員なので (一方はプログラマ、もう一方はデザイナ)、 親戚以外の客はほぼ会社関係者で、私にはほとんど知り合いがいない。 とは言え、 私はこの会社を理論上は、一万分の一、所有しているので、 第二開発部社員の会話にアンテナを張っておくかな、とくらいに思っていたのだが、 執事が時々、あることないこと話の種にしているらしいし、 私のことがけっこう知られていて、退屈しなかった。 向かいに座った若いプログラマが 「H さんのことは時々、日報に出てますから」 と言っていた。日報? 執事の気遣いらしく、隣に座ったのもなかなか楽しい人だった。 クロースアップ・マジックのマニアで、 最近、日本人によってコインの新しいホールド技法が発明され、 今練習しているところだ、とかマニアックな話をしていた。 市場に興味があると言うので、 私の方は代わりに、最新の収束裁定取引のアイデアについて説明してあげた。 披露宴自体の方は、スピーチも一つしかなかったし、 余計な余興もほとんどなく(余興は定義上、常に余計なのだが)、 簡素で大変に結構なものだった。 多分、新郎新婦が式場のシステムにかなり抵抗したのだろう。

パーティが始まったのも早かったので、終わりも早い。 まだ宵の口に終了。 ここからすぐ近所のお鮨屋さんにでも行ってみようかと思っていたのだが、 料理の量が多くてお腹も一杯だったので、おとなしく家に帰る。 家に帰ると、猫が迎えてくれる。 これからはお前だけが話相手なのだね、クロソフスカヤよ。

明日は数学会の年会のため、埼玉に移動します。 更新できるかどうかは不明です。 京都に戻るのは次の木曜日。