ヴァイタリティ / 羽生と U. Andersson
トーナメント中は早起きしていたので、今日も早く目が覚めてしまった。 午前中は棋譜の整理をしたり。驚くほどレベルが低くて気が滅入った。 そして形勢判断がかなりずれている。対局の流れや、気持ちの動きで、 本当は良くても悪いと思っていたり、良いと思っても悪かったり。 昼食は甘藍スパゲティを作って食べる。 自分にお疲れ様の意味で、シャンパーニュを少し(ヴィルマールのゼロ)。 午後、昼風呂に入ったら睡魔に襲われて、 無伴奏チェロ組曲の 4 番を聴きながら寝台に横になったら、 三時間近くも寝てしまった。疲れていたのだなあ。 昨日、広島の S さんと話していたのだが、 数学でもチェスでも一番大事な才能はヴァイタリティではないか、と。 その一番大事なものが自分にはない、 と言う気がしてしようがない。
そしてそこで会話にのぼっていたのが、 また将棋の合間をぬって外国でチェスのトーナメントに出ている羽生。 今はブリュッセルのローカル・トーナメントに出場中。 (情報はクラブの公式サイト、 Le Cercle Royal des Echecs de Bruxelles をどうぞ。) 今日、対戦表を見たら、ローカルとは言えなかなかの大会だった。 例えば、有名プレイヤーでは、 スウェーデンからウルフ・アンダーソン(アンデルセン)が出場している。 「有名」と言っても勿論、 チェスのかなりのファンでないと知らない名前ではあるが、 全盛期には「ソ連 vs.その他世界」で、 タリとのマッチを引き分けたこともあるし、 最高峰のエンドゲームとドローの技術を持つとされ、 素人の観戦を拒絶するようなスーパー・ドライな棋風で 特別の尊敬を集めるプレイヤーである。 チェス・ファン同士だとすぐに、 「好きなプレイヤーは?」と言う話になるが、 Ulf Andersson の名前を挙げられると、それだけで「なかなかやるな」 と言う気がする、そんな感じの棋士。
追加: 羽生さんは、6 位で終了。 勝ち点だけで見れば同率の 3 位 (8.0 / 11)で、かなりの健闘。 グランドマスターも倒したし、流石です。
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