ずっとお城で暮らしてる / 運(chance)
9 時起床。昨日に続いて今日もちょっと暑い。 湿度も高く、夏の最後の抵抗、って感じ。 朝の珈琲。メキシコの結果のチェック。 御飯を炊いて、昼食はカレーライス(二回目)。 茄子の素揚げを追加して茄子カレー。 "The Trouble with Physics" (L.Smolin) を読んだり。 近所のワイン屋さんに買い物に行く。 丁度、店の近くに来たところで、急に空が黒くなりスコール。 店の中にいる間に、雨はやんだ。 帰りに新刊書店で、 「ずっとお城で暮らしてる」(シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳/創元推理文庫)、 「ダロウェイ夫人」(ヴァージニア・ウルフ/丹治愛訳/集英社文庫)などを買う。 夕食はカレーライス(三回目)。王将の餃子を使って、餃子カレー。 謎の食べあわせだった。世の中には一緒にしない方が良いものも多いね。 食後も読書など。
アナンドがアロニアンに、クラムニクがモロゼヴィチに勝ち、あとはドロー。 この二人は今、ツイてる。運が良い。 もちろん、第三ラウンドの注目はこの二人の直接対局だ。 チェスのようなゲームで運を強調することは誤解のもとではあるが、 純粋にランダムな運ではないものの、 幸運とか不運と言う言葉で一番まとめ易いファクタの占める割合は、 かなり大きいと思う。 世界チャンピオン 9 世のティグラン・ペトロシアンは、 異常に注意深く防御的な棋風に言及されて、 「私は幸運(chance)を避けようとしているのだ。 幸運に頼りたい者はカードかルーレットをするべきだ」と言った。 今、同名、同国人の A. ペトロシアンをセコンドにつけ、 超ソリッドな棋風で知られるレコは、 優勝争いに影響を与えられるだろうか?
そんなわけで第二ラウンドからの今日の盤面は、 お互い良く持ち堪えた Svidler-Leko より。 やはり、出た。マーシャル・アタック。 ちなみに今年のリナレス=モレリアでの同じ二人で同じ手番の対局も、 マーシャル・アタックでドローだった。 その時は、15. Re4 型だったが、 スヴィドラーは今回 15. Qe2 (左盤面図)を試した。 多分、珍しい…と思う。 今は 15. Re4 g5 16. Qf1 がメインラインで、 古えの 15. Be3 の可能性もまだ消えていない、 と言うところだと思っていた。 15. Qe2 のあとは、15. ... Bg4 16. Qf1 しかないだろう。 しかしこの局面は、 これほど高いレヴェルの対局でなければ人気のある 15. Qd3 Bg4 16. Qf1 と結局同じ盤面だ。 e2 経由で小さく周る手に何か「あや」があるのか、私には分からない。 この後、私には良く分からない理由で、白は 1 ポーン得した。 しかし、白のキング周りは弱く、 さらにポーンが少なくなって黒が動き易くなっている分、 白から勝つ手はなさそう。実際、パーペチュアルのドロー。 それが、マーシャル・アタック。
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