Friday, November 30, 2007

「才能」

8 時起床。今日はいい天気だ。気温も上がりそう。 珈琲だけの朝食。 昨夜、お風呂に入りそこねたので、朝風呂。 日差しで明るい浴室で、 さてはて 11 月も終わりか、早い一年だったなあ、と少し悲しく思う。 湯船で J.H.Donner "The King" 収録の記事を一つだけ読んだ。 1957 年に書かれたボトヴィニク vs. スミスロフのマッチのレポートで、 "Talent" (「才能」)と言うタイトルがつけられている。

スミスロフは偉大な魔術師であり、巻き込まれた問題を完璧に、 しかもエレガントな獣の作法で操ってみせる。しかし彼のスタイルには、 説明のできない、表面的で底の浅い楽観的な何かがある。 これは「才能」に特徴的だ。「才能」は物事の表面にしか興味を持たない。 なぜなら、より深い問題は全て人間に起因するのに対し、 才能は「人外」のものだからだ。 それゆえに我々はスミスロフのような人を賞賛するが、 それは常に何か妬みのようなものが混じった賞賛である。 それは我々が自分達では持たない、持つことのできない、 ものへの賞賛なのだ。 しかし、ボトヴィニクを賞賛するとき、我々は人類を称える。 そして同じように自分自身のことも称える…
by J.H.Donner, from "Talent" (in "De Tijd" 12 April 1957)

午前はメイルで提出してもらっているレポートの整理と、受取の返事書き。 昼食はしめじのアーリオ・オーリオとポテトサラダ。 午後も同じ調子で仕事。 夕方になって一段落ついたので食材の買い出し。 近所のワイン屋で注文していたものを受け取って、 帰り道にあれこれ買って帰宅。 夕食は御飯を炊いて、だしをひき、一汁一菜の粗食。 夜は講演の準備など。

水に振動を加えると、水分子のクラスタが小さくなって、 (あるいはサイズが揃って)美味しく感じる、 と言う話は嘘だそうだ。 そもそも「水分子のクラスタ」と言う考え方自体が怪しいらしい。 詳しいサイトを教えていただいたので、 興味のある方はどうぞ。