Friday, December 14, 2007

蘭と美食と探偵と

8 時起床。珈琲。 朝から翻訳仕事にばりばりと励む。 合間の昼食はカルボナーラと、ポテトサラダ。 最後の未訳部分だった「練習問題解答」の初稿を完成させて、 共訳者にメイルで送る。 この仕事についてはここまでが年内の予定だったが、 これから年末まで比較的に暇があるので、 できるだけ全体の推敲も進めるつもり。 次に取りかかる仕事は某数理物理系の月刊誌の記事の執筆と、 学科の専門科目の時間割作成。 両方とも締切は来月の中旬なので無理をする必要はないが、 今月中に目鼻をつけておきたい。

夕食は西方に少し遠出して、瀬戸内の魚を食べに行く。 車中の読書は「料理長が多すぎる」(R.スタウト/平井イサク訳/ハヤカワミステリ文庫)。 読了。なかなか面白かった。 美食家の探偵、って誰でも思いつきそうな設定だけど、 ネロ・ウルフの後にほとんど目立つキャラクタがいないのは、 やはりウルフが強烈すぎたのだろうか。 しかし、今読み返してみると、印象深いのはウルフよりも、 助手のアーチーのように思う。 少なくともホームズとワトソンと言う伝統的コンビネーションよりも、 鋭いところもあるが概ね我侭で好き勝手にふるまう変人のご主人様と、 その賢明で有能な従僕、と言う別の伝統的ステレオタイプに近いと思う。 それはともかく、ちょっと前から予定していた忘年会その一として、 古い友人である M さんと年寄りらしく昔話モードで、瀬戸内の魚を味わう。 特に鯵が美味しかったような。 交通と技術の進んだ今や、 魚の鮮度は京都でも同じようなものだろうが、 港がすぐそこだと思う気持ちの問題だろうか。 出されるものを次々食べていたら、あっと言う間に一通りが終わってしまい、 予定以上に早く終了。かなり早い時間にお開きになって帰る。