5/1 分追加: 食のエステティーク
帰宅して食関係本棚から 「現代思想」1988年9月号を選び、歩いて近所のバーに夕食に行く。 緑豆とプチトマトと牛ミンチと山芋とチーズのキッシュ、 メインは子牛の胸腺の料理。 つけあわせに新牛蒡と白アスパラガスが敷かれていた。 今日はキッシュもメインも大当たりしたなあ、 と思いつつ、「現代思想」の特集「料理(食のエステティーク)」 を読む。 私が学生の頃に買って、当時はつまらない特集だな、 と思ったものだが、今読むと大変面白い。 玉村vs.四方田対談なんて、また与太話ばっかり、 と昔は思っていたものだが、 今日読んだところで、 フランスの料理書は基本的に芝居の演出の書き方だが、 日本にはそれがない、 日本の料理評論は吉田健一(思い出話と同義反復)か 北大路魯山人(独断型)のどっちかだ、と言うようなことが書いてあって、 妙に感心した。私が馬鹿になったのかも知れない。 吉田健一が食べ物のことを書き出したのは、 病気で食べられなくなってからなんだって、 と言う話にまで、うっかり感動するところだった。 最後にシェーブルとウォッシュのチーズを少しずつと、 デザートワインをもらってから、帰る。
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