Saturday, May 24, 2008

劇場版「相棒」 / ステイルメイト

8 時起床。やや、ゆっくりと出勤。 10 時くらいにキャンパス着。 今日は月曜日の振り替え授業日。 今日もキャンパスには大勢の学生がいて、確かに通常通りだった。 午前は事務仕事をして、午後は数学を考える。 希望があれば個別にゼミをする、と卒研生たちには言っておいたのだが、 課題自習が忙しいらしく、一人も来なかった。 ちょっと早めにキャンパスを後にして、 夜は二条駅隣りのシネマコンプレクスで、 映画「相棒」を観る。

思ったより深くストーリィにチェスをからめていて、なかなか面白かった。 「ステイルメイト」の意味をもっと生かし切って欲しかったな… とも思ったが、おそらくこれはシナリオのアイデアをどこまで、 公開版の最後の映像に仕上げられるか、という普遍的な問題だろう。 普通の人はステイルメイトとは何かをそもそも知らないので、 その意味をちゃんと説明し出すと、バランスがとれなくなってしまう。 ここらへんで手を打つのが賢明なのだろう。 「戎棋夷説」 (08/05/21)で maro さんが言及していた対局時計の問題は、 見終わった後で、ああそういうことを書かれていたのか、と意味が分かった。 確かに理由はつけられるが、やや不自然だろう。 エンドロールで、 T 大チェスサークルの S さんの名前がチェス監修として大きく出ているのと、 日本チェス協会の方はつつましく、 協力会社団体らリストの中に混じって小さく出ているだけなのを確認。

また、知り合いの市井の辛口 TV 評論家が (初期の「相棒」を高く評価していたのに)、 この劇場版には厳しい駄目出しをしていて、 唯一、木村佳乃の演技に救われたとまで言っていたので、 そのことにも注意しつつ観た。 美人秘書、じゃなかった、国会議員の役どころである。 うーむ、演技と言うか、反演技と言うか、 「能」が表現豊かだと言う意味で、非常に表現豊かだったかも知れない。 観る側の想像力に任せ切った、抑制の効いた演技である。 確かに木村佳乃が出ていなかったら、 TV ドラマとの差がつかなかったように思うので、 キーポイントではあったかも。

さ、王将の餃子でも焼こう。