Thursday, May 29, 2008

スティルトン

寝坊。 学生さんが教育実習のため今朝のゼミはお休み、 となるとつい気持ちが緩んでしまった。 慌てて出勤。10 時過ぎにキャンパス着。 午前中は雑用のあと、 午後の講義の準備。 学食で昼食をとって、 12 時半から「シミュレーション技法」の講義。 マルコフ連鎖の基本的概念。 1 コマ分の空きのあと、15:50 から「情報理論」の講義。 エントロピィの性質、平均語長との関係など。 コミュニケーションペーパーなるもので、 学生とコミュニケーションしろ、というお達しだったので、 そのなんとかペーパーを配布して、 希望者には返却してもらった。 部屋に戻って、少し雑用をして帰る。

19:30 くらいに帰宅。 近所のバーに電話してから、 「ガストロノミ」(J.ヴィトー/佐原秋生訳/白水社、文庫クセジュ) を持って、バーまで歩いて行く。 キッシュと、鴨のソテー。 いつものようにキッシュから食べていると、 何だか味が違う。フルーティと言うか、 ヨーグルトのような、 もっとはっきり言うと、ブルーベリー・ヨーグルトのような風味があり、 画期的な味がする。 美味しくないわけではなかったのでそのまま食べて、 食べ終わったあとに、 「今日のキッシュは何か違うね」と F シェフに言ってみる。 どうやら、使ったチーズがフルーツ入りのスティルトンだそうだ。 スティルトンは女王陛下も愛されていると聞く、 イギリスを代表するブルーチーズだが、 フルーツ入りのものがあって、 その上品なケーキのような風情が特に女性に人気のあるチーズである。 それをキッシュに使うとはかなり大胆な発想だ。 「この食材にはあうんじゃないかな…と思いまして。 けして、余ってたからじゃないです」、 と F シェフは主張していた。 ずばり、余ってたんじゃないかな… でも美味しかったです。 次があるかどうかは不明だが、特に女性にはうけるかも。 その後、アルザスつながりのウォッシュタイプのチーズと、 デザートワインをいただき、 さらにこの店で初めて、ガトーショコラをいただいてから帰る。