Sunday, August 31, 2008

あと半分も / あと半分しか

9 時起床。曇り空、やや涼しい。 珈琲豆が切れているので、朝食は純水のみ。 いつものように少しチェスの問題を考えて、 洗濯などの家事。 御飯を炊いて、またカレーライス(第7回)の昼食を早めに済ませ、 午後は大阪のチェスクラブに行く。 ついでに、またチェス関係の本を十冊ほど寄付した。 今日はレイティング 1900 前後の常連二人と両方黒番で対局。 第一局、ペトロフ・ディフェンス。 序盤から中盤にかけて中央でのピース群のねじりあいでかなり難しかったが、 何とかやや優勢なエンドゲームにしたところで、 うまく誤魔化されてしまって、負け。うーん……。 第二局、レティ・オープニング。中盤に入るところで優位にたち、 優勢な Q+B vs. Q+N エンドゲームになり、最後は相手の見逃しでメイト勝ち。 格上相手に一勝一敗で、今日はまあまあ。 夕方帰宅して、夕食はまたカレーライス(第8回)と、 トマトと胡瓜と茹で卵のサラダ、ニュージーランドの赤を一杯。 これでようやくカレーを全部食べ終えた。8 食分も作っていたとは。

8 月も終わり、夏も終わったようである。 私には、 8月末は一年の丁度半分が過ぎる時に思われる。 実際は 9 月末が年度の丁度真ん中なのだが、 9 月下旬に後期が始まることや、 3 月が春休みで仕事があまりないせいだろう。 使い古された比喩だが、 グラスに水なりワインなりが半分入っているときに、 もう半分しかないと思う人と、 まだ半分もあると思う人の二種類がいると言う。 おそらく、まだ半分あると思いなさい、ポジティヴに考えなさい、 と言うメッセージがこめられた比喩だろう。 しかし私は前者、つまり、ああもう残りは半分しかない、と思うタイプだ。 そして、そう思う方が正しいと思う。 最初の半分と残りの半分は時間の価値が違う。 まだ半分も残っている、なんて考える人は、 正しく時間の価値を判断できていないと言う意味で、 ポジティヴと言うよりお調子者なんじゃないだろうか。

そう言えば村上春樹の短編に、 誰しも自分の人生の折り返し地点だと感じる時がある、 と言うテーマのものがあった。 それは人によって、35歳のある時だったり、20歳だったり、 50歳だったりするのだが、 ここが水泳やマラソンなら折り返し地点だな、 と感じる時点があると言うのである。 良いタイムなのか、これから残りが楽しいのか辛いのか、完走できるかどうかも、 分からない。 しかし兎に角、折り返し地点はあり、それが自分で分かる。 ところで問題はそのとき、もう残りは半分しかない、 と思うべきか、まだ残り半分もある、と思うべきか?