Saturday, August 23, 2008

Proteus

「良いチェスプレイヤは、 思うように一つの心理学的な「姿」 から他へと移行できると言う意味で、変幻自在(protean)である。 あるときには手筋を正確に読み、 またあるときは複雑な終盤を評価する。 一時的に自分の陣形を崩して、次には相手の陣形を崩す。 ある対局ではダブルビショップの威力を見せつけ、 次の対局ではあえてダブルビショップを相手に戦う。 自分自身のアイデアについて考え、 相手のアイデアについて考える。 飛び込み、もぐり、身をよじり、探索する。 遠く先を見晴し、容易には捕まらない。 もしチェスの難しさの中で勝ち抜きたいなら、 自分の姿を変えられなければならない。 だから、次にチェスの難しさに立ちすくんでしまったときには、 プロテウス(Proteus)のことを考えて、 自分の「姿」を変え、新しい視点から盤面を見よう」

``Chess for Zebras" (by J. Rowson)より