Proteus
「良いチェスプレイヤは、
思うように一つの心理学的な「姿」
から他へと移行できると言う意味で、変幻自在(protean)である。
あるときには手筋を正確に読み、
またあるときは複雑な終盤を評価する。
一時的に自分の陣形を崩して、次には相手の陣形を崩す。
ある対局ではダブルビショップの威力を見せつけ、
次の対局ではあえてダブルビショップを相手に戦う。
自分自身のアイデアについて考え、
相手のアイデアについて考える。
飛び込み、もぐり、身をよじり、探索する。
遠く先を見晴し、容易には捕まらない。
もしチェスの難しさの中で勝ち抜きたいなら、
自分の姿を変えられなければならない。
だから、次にチェスの難しさに立ちすくんでしまったときには、
プロテウス(Proteus)のことを考えて、
自分の「姿」を変え、新しい視点から盤面を見よう」
``Chess for Zebras" (by J. Rowson)より
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