安全側 / 胡瓜のサンドウィッチとフェリーニ
8 時起床。ゴミ出し。朝食代わりの珈琲。 久しぶりにキャンパスに出勤する。 追試レポートを受け取って採点して採点報告書を提出するため。 事務が夏休みに入る前日の窓口が閉まる時間が学生の提出期限で、 夏休み明けの今日が採点報告の締切なのだ。 学生食堂で昼食のあと、レポートを受け取って採点する。 ずばり、キーワードで検索してそのまま書き写しました、的レポート。 流石に四年生だけあって、 どれも丁寧に文献として url を挙げてあるので、 一応そこをインタネットで見てみると、 確かにほとんどそのまま引き写してあった。 それを不合格にしだすとみんな不合格になってしまうので、 何とか各レポートの「良い面」を探し、拡大解釈して採点した。 最近、四年生の信じ難い割合が留年してしまう非常事態が続いているので、 気を使う。 まあ今年で最後だし、と思って、安全側に振っておいた。 この安全側と言うのは私にとっての安全側で、 学生にとっての安全側ではないのだが。 いや、学生にとっての安全側で、 私にとっては安全側ではないのかも知れない。 かように採点は難しい。
採点報告を済ませたあと、数ファ研でプリントアウトなど。 部屋に戻って、他に何かすることはなかったかな、 とあれこれ細かい雑用をしていると、 空が不穏な感じに曇ってきた。慌てて帰ることにする。 丁度、自宅の最寄り駅についたところで、夕立が降り始めた。 駅前の「モスバーガー」で雨宿り。 J. Rowson の ``Chess for Zebras" を読んでいる内に、 雨があがり、また急に明るくなった。 夜にはこの雨のおかげで涼しくなるだろう。
商店街でパンを買って帰宅、 夕食に胡瓜とベーコンのサンドウィッチを作る。 アルザスのリースリングと一緒に食べながら、 DVD でフェリーニの「8 1/2」を観る。 マストロヤンニ、かっこいいなあ。 中年男たるもの、(外見は)このグイドの如くありたいものだ。 この妄想っぷりはかなり恥ずかしいが……。 「女達よ、幸福とは誰も傷つけずに真実を言うことだ」、か。
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