料理の規律
昨日、図書館で「Mathematica ビギナーズガイド」 (T.グレイ、J.グリン著/榊原進訳/アジソン・ウェスレイ・トッパン) を借りてきて、昨日今日でちょこちょことコンピュータをいじり、 丁度半分くらいまで演習した。 私の必要から言えば、この本をマスターする程度で十分そうだ。 明日くらいには最後まで出来るかな…
昨日書いた「亡命ロシア料理」には、 このような一節があります。 「いい料理とは、不定形の自然力に対する体系(システム) の闘いである。 おたまを持って鍋の前に立つとき、 自分が世界の無秩序と闘う兵士の一人なのだという考えに熱くなれ。 料理はある意味では最前線なのだ…」。 確かに、料理とは法則であり、秩序であり、規律であり、 システムであり、ロジックであり、忍耐であります。 混沌の中から最後には完全な調和をもたらす大団円、 それが料理であるとしてみれば、 料理は音楽に通じ、チェスに通じ、ミステリ小説に通じ、 数学にも通じるのはもっとも…。いや本当に。 おそらくこの全部に強い興味を持つ人は沢山いるはずです。
実際、料理はミステリ小説と相性が良く、 沢山の本が書かれています。 例えば、料理と言うより「食」についての本ですが、 「ミステリー食事学」(日影丈吉著/現代教養文庫)など面白いと思います。 そう言えば、イギリスの音楽家が書いたレシピ集もありました。 しかし、チェスと料理について書かれた本があっただろうか… あるいは、料理と科学についての本はあっても、 数学と料理についてはどうだろうか。 もしご存知の方がいれば、御一報を。 (ルイス・キャロルの小説は確かに、この全部に言及してはいる。)
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