本箱
料理と食に関する本は私の蔵書の中では、 比較的多いカテゴリーに入る。 今のところそれほど優先順位は高くないが、 いずれは「祇園書店」とむこうを張るくらいまで…、 と目標は高い。 左はその中で比較的、高尚そうな部分の写真。 "Proust, La Cuisine Retrouvee", デュマの「大料理事典」、 雑誌「現代思想」の料理特集、 などが目につく。 他の棚ではもっと実用的なものが大半。
「…それに、このさき残っている時間は、今までより少ないかもしれない。そんな状態で、
これまでの積み重ねをすべて捨ててしまうことは、なかなかできるものじゃない」
「すべてを捨てるわけではないわ。自分はここにいる。叔父様が三十六年間で築き上げたほとんど
すべてのものが、今、この車に乗っているのよ。しがらみというのは全部、叔父様以外のものです」
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