Tuesday, June 13, 2006

生者と死者と

蒸し暑い京都の夏。 講義の予習の一日。 昼食は生ハムのパスタ。 夕食は肉じゃがの残りを使って、 韮と卵の煮物を作り、一汁一菜の粗食。

昨日は母方の祖母の命日。 去年が三回忌だったから、今日で丁度三年経ったことになる。 私が気付いたときには、 親より上の世代はとうの昔にほぼ全滅していた。 そのせいで、 私にとっては母方の祖母が初めての親族の死だったし、 今のところ唯一の死である。 今年も法事に出るつもりはなかったし、 両親から呼ばれることもなかった。 毎年、同じことを思う。 未だ人に事ふること能はず、焉んぞ能く鬼に事へん。 未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。 未だに人に仕えることが良くできないのに、 どうして死者とうまくつきあえよう。 未だに生きることが良く分からないのに、 どうして死について分かることがあろう。 まだ私は法事に出る気がしない。 機会があるごとに墓参するのみである。