それがセオリー
さて、また一週間だ。 生協食堂で昼食をとって、 12 時半から卒研ゼミその2。 ハンナーの不等式の証明が何かおかしいと思って、 原論文を調べるようにさえ言っていたのだが、 あっさり解決。単なる勘違いだった。 Lp 空間の完備性の証明、Lp 空間での射影など。 続いて、講義を二つ。 今週は顧客満足度調査、もとい、学生アンケート週間。 講義中や演習中に時間をとってアンケートをとる。 「数理計画法」では、二期間二項モデルでオプション価格を計算した。 続いて、「情報処理演習」。 またアンケートを取ってから、 今日の演習内容を説明、演習をしてもらう。
チェスの文献を読んでいると、 "theory"(理論)と言う言葉の使い方が気になる。 どうやらチェスの世界では、 かなり深いところまでの枝葉が詳細に調べられている定跡、 特に鋭くタクティカルなラインを持つ定跡のことを "theoretical" (理論的)と呼び、その情報を "theory" (理論)と言うようだ。 そしてその反対語と言わないまでも、 対立する概念は "strategy", "strategical" (戦略、戦略的)らしい。 つまり、直接的な読みに頼れず、 一般論や抽象的なアイデアが中心になる局面や定跡を戦略的と言う。 これは普通の言葉使いでは、むしろ逆ではないか? 少なくとも科学の分野では、 チェスで言う "strategy" のことを "theory" と呼んでいるのでないだろうか。 そしてチェスで言う "theory" は単に "data" としか言わないのでは。
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