Thursday, June 22, 2006

鮎のわた

雨。生協食堂で早めの昼食をとって、12 時半から「情報理論」。 今日も学生アンケート。 このアンケートも数年前のいつの間にやら導入されて、 しかも毎年フォーマル度が増し、 今ではアンケート用紙を教員が見ないように集めて、 封筒に入れ、それを封じるところを学生に見せなさい、 と言うことになっている。公正さを保証するためだそうだ。 この十年間で、大学は猛烈な勢いで変化している。 少なくとも年年と世知辛くなっていくようだ。 そして勿論、このアンケートをどうしていくべきかを議論しては、 毎年改訂している委員会もある。 その委員会をどうしていくべきかを議論する委員会もあるに違いない。 「チャンスを与えよう。誰が、気付くだろう。 頭脳明晰な人たちよ。己を拘束している、形もなく、 目に見えることもなく、しかも存在さえしない呪縛の鎖を、 解きたまえ」(真賀田四季)。

今日の「情報理論」は情報経路の和と積を定義して、 さらに二進対称経路について後ろ向き確率などを具体的に計算。 研究室に戻って、情報処理演習のレポートを見る。 一応、50名 ほど全員にメイルで返事。 さらに、メイルベースのお仕事をもう一件。 続いて、数ファ研に行って、 レフェリ・リポートと投稿論文の原稿、 ついでに興味のある論文もプリントアウト (私は自分でプリンタを持っていないので)、 改稿作業の準備だけ整える。 さて、帰ろうかなと思ってバス停まで来るも、 どこまでも行列が続いているのを見て、 アクロスの図書室に逃げ込む。 とにかく、到達してしまった技術の前に、人の数が多すぎる。 これもまた、真賀田博士の言葉だったかな。 少し雑用しながら、人が減るのを待って帰る。

夕食は近所のバーにて。鮎のコンフィなど。 四季のものはいい。 ささくれた心が癒される。 鮎のわたの苦みを味わっていると、 嗚呼、自分は怒っているのかもしれぬ、と思った。 何にだろう、大学にか。それとも人間たちにか。 いや、きっと、自分自身の無能さにだろう。